マネちゃんは暗殺者

クロとテレビ ページ14

研磨ｓａｉｄ








「研磨お前さっき、Aちゃんと話してたろ。珍しいなー、何、惚れた？」


「は？クロ何言ってんの」




いつも通りクロと帰ってるんだけど・・・ウザイ。


いつもだけど、いつにも増してウザイ。




て言うかおれは、クロが初日から名前呼びしてる方が珍しいと思うけど。




「ついに研磨に春が来たか〜」と、ふざけた事を言っているクロを横目で睨みつつ、「何処かで見た事あったんだよ」と言う。


本当に、何処で見たんだろ。




「何処かって、何処だよ」


「知らないよ。でも、見た事あるのは間違いない。会った事は無いらしいけど」


「ふ〜ん。お前がそこまで断言するんだったら、見た事あるんだろうけどなぁ。会った事もねぇのに、いつ見るんだよ？Aちゃんがテレビに出てるワケじゃねぇし」


「・・・テレビかも」


「は！？何言ってんだよ。Aちゃんは子役やってたり女優やってたりしねぇだろ」


「うん。最近、なんかのニュースで・・・」


「最近？って、いつ頃だ？」


「今年入ってからかな・・・」


「て事は、１月から３月だろ。その間にあった研磨でも観る程のニュースと言えば・・・」




おれでもってどう言う意味。


おれだってニュースくらい観るけど、週一くらいで。




「ビッグニュースって言やアレじゃね、３月の、怪物が地球を破壊するだとかどうたらってヤツ。割と最近までテレビでやってたよな」




怪物・・・って、ああ、あれか。


確か、今月が殆ど無いのもその怪物がやったんだっけ。




スゴイ騒ぎになったのを覚えてる。




「でも、そのニュースで出てくる様な一般人って言やぁ、インタビューされた人かＥ組の人達だろ」


「Ｅ組？ああ、暗殺の訓練させられてたって言う・・・」


「そーそー。ま、後でインターネットででも見返してみりゃいいんじゃね？」




ゲームの時間削ってまで調べる程気になっては無いです。

電話とＥ組→←研磨と記憶

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す