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ヒロト「やったな！！上出来じゃねえか！」
A「うん」
ばしんっと少し痛いくらいのハイタッチ。
彼女は彼とかわすハイタッチがお互い全力でばしんと叩くため痛いことを知っていた。
でも嫌な気はしないらしい。
ヒロト「ちょっとは喜べよ、可愛げねえな」
A「めっちゃ喜んでる。」
ヒロト「はんっ、そうだな。」
少しだけ綻んだ少女の口元を見て少し嬉しくなる少年であった。
一華「あ、今若干笑ってる！！
可愛いなあうちの妹は全くもう」
ここにも遠い観客席の入口から見ているのにも関わらず自身の妹にでれでれする姉がひとりいた。
．
一星「なんなんだこいつら…！」
一星の方を見るとキープレーヤーが抜けても崩れない私たちに驚いているようだった。
策略にハマってるのはあなたの方だよ。
A「(試合前から賽は投げられてるんだよ)」
野坂「彼はまだ気づいてないようだね」
A「うん。」
一星、前にも聞いたよね。
なんのためにサッカーをしているか。
今は悩め。そのあとの答えが大事。
一星「(何やってんだよ…俺…)」
A「野坂。
次の主要登場人物は野坂だ。
任せたよ」
野坂「ああ。僕の演技力を舐めないでね」
A「…。」
まあ、きっと大丈夫だろう。うん。
．
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作者名：汐音 | 作成日時：2019年7月11日 0時
