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流石は円堂さんだ。
どんなことをされようと人を蹴落としたり、排除とか仲間はずれとかそんなことを決してしない。
一体どこまで眩しい人なんだろう。
円堂「一星は小さい頃に父ちゃんを亡くし、ひとりぼっちになったらしいんだ。」
円堂さんが一星の過去を語りだした。
円堂「どうしようもなかった時、助けてくれたのがオリオンだった。」
明日人「どうして円堂さんはそのことを？」
円堂「サッカー記者の人から聞いたんだ。」
タツヤ「オリオンは身寄りのなくなった一星を助けた。
だから一星はオリオンに逆らえなくなった、ということですか？」
なるほど……
A「嫌な大人……」
明日人「それが本当なら俺たちでなんとかしてやれるんじゃないのか？」
円堂「あいつが道を外れようとしているなら、助けてやろうじゃないか！」
先程とは話がかわり、一星を助ける流れになった。
灰崎「待てよ！可哀想な事情があるのなら、なんでもやってもいいかよ！」
ヒロト「確かにそれで許しちまうのもなぁ」
納得しない人もいるようで。
その時だ。ゴーレムが
岩戸「待つでゴス！一星くんには悪の組織に従わないといけない事情があるでゴス！」
と声をあげた。
A「事情？」
灰崎「どういうことだ？」
岩戸「実は一星くんの弟の光くんと文通してたでゴス！
"光"という名前で字も綺麗でつい最近まで女の子と勘違いしていたでゴスけど……」
万作「弟だと！？」
氷浦「しかも、文通……！？」
A「なんか可愛いなゴーレム」
風丸「こら」
A「いて」
風丸さん私にチョップかますの好きだよねこの人。
ゴーレムの話は続く。
岩戸「円堂さんは "ひとりぼっち" と言ったでゴスが、実は一星くんには弟がいるんでゴス！俺、その事情を知ってしまったでゴス……！」
A「……。」
岩戸「一星くんの弟の光くんは重い病気にかかっているんでゴス。
きっと一星くんは光くんを助けるために、悪の組織の言いなりになっているんでゴス！
それに一星くんが怪しい人と会っているところを見たでゴス！
その時の一星くんの表情は悲しそうだったでゴス…
俺、思うんでゴス…一星くんは大好きなサッカーを裏切ってでも弟を救いたいと覚悟を決めていたんでゴス！！！
本当は一星くんは誰よりもサッカーが好きなんでゴス！！！！」
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作者名：汐音 | 作成日時：2019年7月11日 0時
