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先程の1件が終わり、廊下を歩いていると、
一星「お前、一体何をした！」
……一星くんだ。
野坂「なんの事かな」
一星「とぼけるな！」
野坂「ああ、そう言えば後で気づいたんだけど、持ってきてたチョコマーブルを間違えて君のロッカーに入れてたみたいで。
でも、何故か僕のロッカーから出てきたんだよなあ〜」
腹を立てている一星くんを見やっていると、
背後から声をかけられた。
A「野坂。ちょっと。」
Aさんだ。
野坂「ああ、今行く。
あ、そうだ、君も食べる？チョコマーブル。
まあ、いらないか」
そう告げて一星くんとは分かれた。
．
野坂「助かったよ、Aさん。」
A「……。」
僕は少し彼女を見くびっていたようだ。
実質かなり頭が切れるようだ。
実はこのチョコマーブルの作戦は彼女のものだった。
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勝美「ついたよ」
野坂「ありがとうございます。
すみません、急いでいるので僕はこれで。」
勝美「あ、ちょっと待って！」
スタジアムに到着し、車から降りる寸前、勝美さんに呼び止められ、
勝美「はい。」
チョコマーブルの入った薬ケースを渡された。
野坂「なんですか？これ。」
勝美「チョコマーブル。
のちのち役にたつから野坂くんに持たせてくれって妹の指示。」
野坂「……わかりました。ありがとうございます。」
勝美「んじゃ、試合頑張れ！妹のこともよろしくね」
野坂「はい！」
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野坂「(まさか、ここまで上手くいくとは)」
持たされた時はどういうことか分からなかったが、
鬼道さんが排除された手口を聞いたところ、
同じ手は喰らわまい、と考えたAさんの作戦だろう。
野坂「本当にありがとう」
A「……なんのこと？私にはさっぱり。」
そうとぼけているAさん。
素直じゃないようだ。
．
A「これ」
スっ、と自身のスマホを見せてきたAさん。
そこには
野坂「12段パンケーキタワー…」
A「うん。今度これ行こう」
野坂「うん、行こう」
A「あとこれも。」
．
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作者名：汐音 | 作成日時：2019年7月11日 0時
