198．2人にとっては特別なこと ページ18
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朝練が終わって制服に着替えて教室に来た。
Aはマネージャーで集まって来るはずで
今はまだいない。
倉持「それでよー」
御幸「まだあんのかよ」
HRまでの間御幸の席で話していると
A「お疲れ。」
Aが俺らの間を横切った。
倉持「おー」
御幸「お疲れー」
と返事をする。
そして何事もないように御幸の前の自分の席に座った。
倉持「……」
御幸「……」
俺と御幸は一度顔を合わせる。
Aの髪の毛が下ろされていたからだ。
朝練の時は結んでいたはずなのに。
普段の御幸ならすぐにAの髪に触れて結んでいるのに、
ここ数日の気まずさからそれが出来ていない。
昨日「明日中に解決しろ」と言った。
要するに今日中に何とかしろということだ。
その意を込めて
倉持「(いけ)」
と顎でAの方を指した。
少し間が空いたが御幸もAの髪に手を伸ばした。
その時だ。
A「あのさ」
こっちを見ることなくカバンから荷物を出しているAが声をかけた。
御幸「ん？」
その声に御幸の動きもピタリと止まる。
A「さっき、ね。
着替える時に髪の毛…ひっかけちゃって、
ヘアゴムほどけ、ちゃって…」
Aが歯切れ悪く言葉を繋ぐ。
ちらりと顔を覗くと、
ほんのりと顔が赤い。
倉持「……」
昨日亮さんと純さんに連れていかれて
仲直りしろとでも言われたんだろうな。
まあ本人も何とかしたいってずっと言ってたし。
不器用ながらAから歩み寄ろうとしているのだろう。
A「だからさ、その…」
ボソボソと言うAに俺と御幸はクエスチョンマークを浮かべながら目を丸くする。
A「結んでくれないかな…髪の毛。」
驚いて目を見開いた。
Aは耳まで真っ赤にして俯いて、
こっちを見ることなく手だけ後ろに回してヘアゴムを渡している。
御幸はしばらくぽかんとしていたが、
御幸「…」
ふっ、と柔らかい笑みを零して
ガタリと立ち上がり、俺の前を横切って
自身の机とAの椅子の間に立って
そっとAの髪に触れた。
どうやら俺は今回ばかりはおじゃま虫らしいので自分の席に戻った。
あいつらがお互い穏やかに笑っているのをみて亮さんにメッセージを入れた。
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mmk(プロフ) - 初めてダイヤのAの作品を読んだのですが、これを読んで本当によかったです…！！すごく物語が好み…！！これからも大変かと思いますが、応援してます(*^^*) (2022年3月30日 0時) (
レス) @page28 id: 69fa947196 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - もものはなさん» んんん！コメントありがとうございます！！これからもどんどん供給という名の自己満投稿させていただきますので何卒お付き合い頂けると幸いです！^^またリクエストとかあればお気軽に◎ (2021年9月29日 20時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
もものはな(プロフ) - すごい好きです…。最近、ダイヤのAの夢小説自体が少なくなってるので供給がありがたい…。お話も楽しく読ませてもらってます！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: 929ccbe8dd (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えていた様で感激です！これからもお楽しみいただけるよう尽力しますので、何卒よろしくお願いします^^ (2021年5月26日 17時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - はじめまして！こういう小説を待ってました！とても楽しく読ませて頂いてます！これからも色々と大変だと思いますが、頑張ってください♪陰ながら応援させていただきます！ (2021年5月26日 14時) (レス) id: 0f940b47cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐音2号機 | 作成日時：2021年5月13日 18時
