191．悩んでるのは片方だけじゃない ページ11
．
御幸とAの間に小さな溝が出来てから数日した今日。
１、２限の間に純さんに少女漫画を借りに行ったAは昼休みに純さんと亮さんに強制連行された。
しかも亮さん、Aの弁当持ってったし、
昼休み中に帰すつもりねーんだろう。
そのため今御幸と2人で飯を食ってるわけだが
御幸「…ﾁﾗ」
倉持「……」
向かいに座るコイツは先程からチラチラと扉の方を見ながら食べている。
倉持「気になるなら迎えに行けばいいじゃねーか
どーせ保健室だろ。亮さんと純さんだし。」
と言うとピクリと肩が動いた。
御幸「いや、いいよ。」
と言うも、その顔には「良くない」と書いてある。
御幸も御幸でこのままでは良くないとわかっているのだろうし
それはAも同じだ。
御幸「……最近Aって倉持と帰ってんだよな」
今だって複雑な顔で聞いてくる。
倉持「おう。」
御幸「……なんか、言ってた？」
"なんか" とは御幸に対してのことだろう。
倉持「いや、なんも言ってねーよ」
御幸「そっ、か。」
なんも言ってないはずがないだろ。
"A「…やばいタイミング逃した」"
"A「御幸、なんか言ってた…?」"
"A「…どうしよう倉持ぃ」"
別に2人が完全に決別しているわけじゃない。
話すには話すし、挨拶もしてる。
ただ2人きりになることはなくなったし
どこかお互い顔色を疑っててぎこちない。
なのにお互いがお互いのことを無意識のうちに探して見てる。
御幸のやつは前からかもしんねーけど、Aがマネの仕事してる時とか授業中、後輩と話してる時とかめっちゃ見てるし
王谷との試合ん時もAのやつ御幸のことめっちゃ見てたし
お互い見られてることに気づいてなさげだけど。
御幸「…どうすっかなぁ……」
なんてAと同じことを悩んでやがる。
倉持「……明日中には解決しろよ。」
御幸「えっ、そんな急に……？」
倉持「おう。」
2人から同じ相談される俺の身にもなれ。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 758人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mmk(プロフ) - 初めてダイヤのAの作品を読んだのですが、これを読んで本当によかったです…！！すごく物語が好み…！！これからも大変かと思いますが、応援してます(*^^*) (2022年3月30日 0時) (
レス) @page28 id: 69fa947196 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - もものはなさん» んんん！コメントありがとうございます！！これからもどんどん供給という名の自己満投稿させていただきますので何卒お付き合い頂けると幸いです！^^またリクエストとかあればお気軽に◎ (2021年9月29日 20時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
もものはな(プロフ) - すごい好きです…。最近、ダイヤのAの夢小説自体が少なくなってるので供給がありがたい…。お話も楽しく読ませてもらってます！ (2021年9月21日 21時) (レス) id: 929ccbe8dd (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えていた様で感激です！これからもお楽しみいただけるよう尽力しますので、何卒よろしくお願いします^^ (2021年5月26日 17時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - はじめまして！こういう小説を待ってました！とても楽しく読ませて頂いてます！これからも色々と大変だと思いますが、頑張ってください♪陰ながら応援させていただきます！ (2021年5月26日 14時) (レス) id: 0f940b47cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汐音2号機 | 作成日時：2021年5月13日 18時
