《きっかけ》 ページ16
1《きっかけ》
貴方「おとーさん、これなに？」
私がサッカーを始めたのは父が子供の頃使っていたサッカーボールを私がたまたま見つけた事がきっかけ。
父「それはサッカーボールって言うんだ」
貴方「さっかーってなに？」
父「サッカーは手を使わずに足だけを使ってボールを蹴るスポーツだ」
すると父は器用にリフティングを始めた。
何故だかその光景は今まで見た何よりも素晴らしく美しかった。
父はサッカーの選手でなければスポーツを現役バリバリでしている選手でもない。
普通の会社員だった。
でも、そこには私の惹かれる何があった。
貴方「わぁ、すごいすごい！わたしもやるー」
父「そうか、Aもやるか？」
貴方「んっしょっ……うわぁ」
父「あははは、なかなか難しいだろ。もう嫌になったか？」
貴方「ううん、ぜんぜんだいじょーぶ！さっかーたのしー」
父は優しかった。どんなに下手なプレーでも"練習していれば必ず上手くなる"と私を励ましてくれていた。
小学生になってもわたしはずっとサッカーをしていた。周りからはボーイッシュな子だとか言われていた。
でもわたしは上手ではなかった。
同級生の男子はリフティングなどお茶の子さいさいで、シュートやドリブルだってできていた。
けどわたしはリフティングさえままならない。
小学6年生になると中学サッカー界が世間に大きく出回った。
そこで見た必殺技に私は引き込まれた。
特に帝国学園の鬼道という人のサッカーには心を奪われた。
貴方「父さん見てみて、鬼道さんの今のプレー。超格好よかったよね」
父「あぁ、そうだな」
貴方「ねぇ、ホントに私の家と鬼道さんの家って血繋がってないの？」
父「何回も調べたがやはり繋がってはいない。同じ名字だからって必ずしも繋がっているわけではないんだ。なんでそんなに気にするんだ」
貴方「だってもし繋がっていたら私にもいつかあんな才能が開花するかもしれないじゃん！」
父「あははは、Aは練習していれば必ず上手くなるさ」
貴方「もぉ〜、またそれww」
私の本名は鬼道 A
この時は鬼道という名字を誇りに思っていた。
血は繋がっていなくても、鬼道有人さんはすごいと思っていたから。そんな人みたいになれるようにと心から思っていたから。
でもある日私は苛めを受けた。
理由は"鬼道"という名字のくせにサッカーが下手だから。
そんな理不尽な事だった。
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音西旱(プロフ) - 靈さん» ありがとうございますm(_ _)m最近更新していなくてごめんなさい。頑張ります♪ (2019年8月1日 21時) (
レス) id: 8fa3c0c316 (このIDを非表示/違反報告)
靈 - 続きが気になります！がんばってください (2019年7月26日 10時) (レス) id: 017245dda0 (このIDを非表示/違反報告)
音西旱(プロフ) - 雫(ｼｽﾞｸ)さん» ありがとうございます！なら、お言葉に甘えてマイペースに頑張りますww雫さんの作品、是非読ませていただきます！ (2019年6月13日 2時) (レス) id: 8fa3c0c316 (このIDを非表示/違反報告)
雫(ｼｽﾞｸ) - とても面白いです。 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 オリオンの刻印が好きで２つの作品を書いてます。 もし、良かったら作品を読みに来てください。 (自分の事までコメントしてしまい、すみません。) (2019年6月12日 20時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
りんご?(プロフ) - 音西旱さん» いえいえ(^○^) 1000倍？！ならもっと言いますね((おいw (2019年6月9日 18時) (レス) id: a099461a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音西旱 x他1人 | 作成日時：2019年6月6日 19時
