サッカー下手っぴ女子がイナズマキャラバンに参加するようです。<第一章> (ページ33)

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指輪ページ33

貴方「はぁ……うっ……はっ…」

瞳子「A、大丈夫？」

監督が何か言ってる。けど、何言ってるのか分からない……ヤバい…意識が……

私はそのまま意識を手放した。

私はそこで夢を見た。

其処はどっかの家のリビング。男の人と女の人が首を吊って、ピクリとも動いていない。その様子を見て涙さえも出てこない女の子のがいる景色。

女の子は近くに置いてあった封筒から指輪を取り出して大声を上げて泣いた。

ああ、これは私。小さい頃の私。

貴方「…ん？……ここは？」

目が覚めるとそこは私の知らない部屋。辺りを見渡しても誰もいない。その代わりに高級そうな家具がずらっと並んでいる。

貴方「父さん……」

私は左手の中指についている指輪を見る。いつ見ても綺麗な紫。

貴方「私はあの時から成長……出来たのかな？」

ｺﾝｺﾝｺﾝ

ノックして入ってきたのは塔子だった。

貴方「あっ、塔子」

塔子「A！目が覚めたんだな！」

貴方「うん、てかここどこ？」

塔子「ああ、ここ、私ん家」

確か塔子って総理大臣の娘だよね。だからか、こんなに高級な家具なのは。つーか、私は何で総理大臣の家で寝てたの？

あとから話を聞くと、監督と話している間に急に倒れたらしく、ずっとキャラバンで寝ていたけど

総理大臣が見つかったから塔子に一目お父さんを見せてあげようとやって来たところ、監督が私をきちんとしたベッドで寝かしてやりたいと言ったそうな。