銀ノ魂篇／チンピラ警察 ページ25
「おたくらの仲間ならもういないぜ。おかしな所に車を止めて交通の妨げになってたんでな、キップ切って車輌は没収。現在事情聴取中だ」
彼等に続くように、他の戦車からも黒い隊服の男達が姿を現す。前よりも増えている気がするのは、多分エリート警察も加わったから。
「だがおたくらはそれだけじゃ済まねェな。交通法違反に建造物破壊、その他諸々」
警察手帳を突き出した。
�猖詆榮段棉霑�警察 真選組�瓩諒源�が書かれた、黒い警察手帳。
「現行犯で逮捕する」
その台詞がやけに様になっていた。
それは彼等が警察であるという事を証明する何よりの証拠であり、だから解放軍は叫ぶ。
「き、貴様らはァ！」
幕府なんて既に機能していない筈だ。江戸を護る者達など居なかった筈だ。
そう思ったからこその問いに、彼等はさも当然のように返す。
「
そう言って、彼等は戦車から飛び降りてくる。地面に着地した彼等に、信女が薄ら目を開く。
「か……帰って……きた。チンピラ警察が、江戸に……」
「ぐっ」
信女の言葉が終わらない内に、Aがくぐもった声を上げた。鼻を押さえて、ジトッとした目で彼らの内の１人を睨む。
彼女の手には、ついさっきまで無かった風呂敷包み。
「投げんなや総悟」
「突然投げつけてきたお前に言われたくねェ。返してやったんだから感謝しろィ」
相変わらずな幼馴染に深々と溜息をつく。それでも、その表情には隠し切れていない喜びがあった。
「長期休暇はどうだった、A」
「……お陰様で。初めて宇宙行ってきたよ」
「楽しめたなら何よりだ。給料は出せんがな」
「えー」
未だ驚いた様子の万事屋を置いて、真選組の４人はテンポの良い会話を交わす。
それがひと段落したところで近藤は表情を引き締めた。それを見てAも刀を鞘から抜く。
「突撃ィィィィィ！！」
局長の号令で真選組は一斉に解放軍に向かってゆく。勿論Aも。
たまらず戦車から砲撃をするが、真選組お得意のバズーカで返り討ちにあった。
「何モタモタしてんでィ」
沖田が神楽の横を通り過ぎ際に言う。
「おいてくぜ！！」
言いながら走る近藤を新八は思わず目で追った。
「勝負はこっからだろ」
立ち尽くすままの銀時に土方が言う。
「この国は、まだ終わっちゃいねェ」
その頃上空で、解放軍が目を見開いていた。砲撃を浴びせ粉々にした筈の江戸城が、無傷のまま聳え立っていたから。
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます！ (2020年10月19日 20時) (
レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ゆいさん» すみません、実は続編は、まだ1話も書いていないんです。書き次第公開しますので、それをお待ち下さい。 (2020年10月19日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - すいません！心にもがパスワードがかかっているのですが教えていただけないでしょうか？ (2020年10月19日 19時) (レス) id: a2d1753a5f (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ゆずさん» 楽しみにしてます！！！無理はなさらないでください(TT) (2020年10月18日 22時) (レス) id: 53a94e4f14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 菜々子さん» ストレートなご感想ありがとうございます！ いつ完結になるかまだ読めませんが、最後まで頑張ります！！ (2020年10月18日 20時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2020年8月25日 15時
