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コソコソ ページ10

「何、総悟が陰でコソコソやってる?」




書類仕事中に副長室を訪ねてきた山崎の言葉をトシが眉根を寄せて繰り返す。


それを何となくで聞きながら、男共と違い夏服着用の許しを貰っている私が扇風機の前を陣取っていると、スパンと頭を叩いてきた。




「いった!!」


「ンな格好してる上に扇風機占領するんじゃねェ」


 

いーじゃん別に、と反論してから、山崎に視線を向ける。




「総悟が陰で何かやってるのなんていつもじゃないの? この前もコソコソトシ用のタバスコ集めてたよ」


「いや、そういうのじゃないんですよ」




「何だそれ!!」と怒るトシに顔を青ざめさせながら、山崎は首を振る。


じゃあどういうのだ、と私は首を傾げた。




「誰だかに刺されただァ、俺を指してくれだァ、ケツを洗ってこいだァ。神山と2人でなにやらコソコソ話しこんでるんです」


「……ん?」




『刺された』?




「それ、私知ってるかも」




私がパチンと手を打って言うと、トシが鋭い目を向けてくる。


紫煙が扇風機の風で漂ってくるのに顔を顰めながら、私はほんの数時間前の記憶をなぞった。




「ついさっきだよ。私見廻りの途中で総悟と会って、そのまま一緒に戻ってきたんだけどね。その時、六角屋の娘の霧江って子が総悟を殺そうとしてきたの」


「ええ、多分それです。沖田隊長、六角事件の資料調べてましたから」




私の言葉に山崎が頷いてその資料を出す。


それを手に取ってページをペラペラめくりながら、トシが「六角事件か」と呟いた。




「元々あの事件、生存者はあの2人だけ。報告にも不審な点が多かったんです。あの2人、何か隠しているのかもしれません」


「あ、それは絶対あると思う。総悟、霧江の事どうしたと思う?」


「いつものアイツなら、即斬るだろ」


「そう思うでしょ? 違うの。銀ちゃんのとこに預けてったんだよ。丁寧にお金まで置いて」




私がそう言うと、驚いたのか目を瞠る。


それからスッと睨むように目を細めた。




「……何かあるな。山崎、調べとけ」


「はい!!」

1番知っているのは、→←不自然



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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます! 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います! (2020年3月16日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて1日で全部読んで何回も繰り返して読んでます!!笑これからも更新頑張ってください!!めっちゃ応援してます!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» またコメントくださってありがとうございます! 受験なんかに負けず頑張ります! (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです!カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください!応援してます! (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2020年2月21日 17時

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