わたの原

一気にどうぞ ページ44

ライオンを見て奏多が大満足してくれたようなので、次からは道順に沿って動物達を巡っていく。




「虎かっけー」


「あ、赤ちゃん居る。可愛い」


「虎の模様無かったらメスのライオンと区別つかなくねェ？」




「キリンでかっ」


「脚細っ」


「お前ら感想が園児なんだよ」




「象もデカイな」


「１日で２、３００キロ食べるんだって」


「それをホームレスに分けてやりゃ餓死者居なくなるぜ」




「パンダ可愛い」


「可愛い。でもやっぱ個体差無いね」


「個体差出す部分がねェだろ」




「ペンギンだ〜！」


「ペンギンってじっと見ると怖くない？」


「目がな。感情を感じない」




「コアラってユーカリ食べるんだっけ？」


「赤ん坊は母ちゃんの糞な」


「言うなよそういう事、総悟」




「カンガルーがジャンプしてる」


「キック凄いんだよな」


「顔が……なんか……」




「ゴリラだ……」


「うん……」


「朝も見たような気ィしまさァ」




「熊って蜂蜜食べるの？」


「それって夢の国の黄色い熊だけじゃねェの？」


「いや、マジの熊も食べるらしいよ」




「狐ってもっと顔が三角だと思ってた」


「何で狐を簡単な絵で描く時顔三角になるんだろうね」


「実物そうでもねーのにな」




「狸ってこんなんなんだ」


「絵で描くとちょっと違うよね」


「絵じゃとにかく丸だからな」




「リスちっちゃーい。可愛い」


「尻尾グルグルしてないね」


「な。絵と全然違ェ」




何気に私と総悟も動物園は初でした。


結構楽しかった。

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