勘違い ページ41
団子屋をお暇した後、ブラブラ歩きながら、奏多と繋いでいる右手を見て、何でこんな事になっているんだろうかと溜息をついた。
私一応真選組で３番目に偉いんだけど。
しかも奏多を挟んで右側の総悟から不機嫌オーラが漂ってる。
奏多と謎の会話をして一旦治ったかと思ったけど、また復活したみたいだ。
しかし、２日に１回はくる総悟の不機嫌タイムを気にしてやる程、私は優しくない。
「次どこ行く〜？ 私帰りたい」
「俺も。けどお前がダメって言ったんだろ」
「もうかよ。ねーちゃんじゃなくてばーちゃん？」
「誰が年寄りだ！！」
本当コイツ生意気な……。
「じゃあ奏多はどこ行きたいの」
「ん〜……あ、動物園！」
「動物園……？」
携帯で時刻を見れば、３時半。
冬だから日が沈むのも早いし、今から動物園っていうのはいかがなものだろう。
「今からは遅いかなぁ。よし、じゃあ動物園は明日行こ」
「えぇ〜……分かった」
お、意外と素直。
私が総悟と顔を見合わせて目を丸くしていると、「嘘だろ」なんて茫然としたような声が耳に届いた。
顔を上げると、そこに居たのは見覚えしかない銀髪天パとチャイナ娘。新八は居ない。
「お、銀ちゃ、」
「嘘だよな！？」
「え、何が……？」
肩を掴んで揺さぶってくる銀ちゃんのあまりに必死な表情に、私が少し引き気味に尋ねた。
けれどあまりに必死で耳に入らなかったらしく、「嘘だよな、嘘だと言ってくれ！！」を繰り返している。
銀ちゃんを諦めて神楽に目を向ければ、彼女はこの短時間でどんな台詞を言い言われたのか、既に総悟と掴み合いの喧嘩をしている最中だった。
「……誰、コイツら」
個性的過ぎる２人を見て、奏多がポツリと呟く。
「この天パが私のお兄ちゃんで、あの女の子はそのお店で働いてるの」
「へぇ……」
ダメだ、完全に引いて思考を諦めている。
思考を放棄したいのはコッチだと思いつつ、もう１度「銀ちゃん？」と声をかけた。
ノロノロと顔を上げた彼に、私は苦笑いを向ける。
「何勘違いしてんのか知らないけど……この子、幕府のお偉いさんのご子息で、１週間
「…………へ？」
１秒経ち、２秒経ち、３秒経った頃、やっと思考回路が追いついてくれたらしい。
「はァァァァァァ！？ ンだよ勘違いさせんなよ！！」
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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます！ 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います！ (2020年3月16日 15時) (
レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて１日で全部読んで何回も繰り返して読んでます！！笑これからも更新頑張ってください！！めっちゃ応援してます！！ (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ％さん» またコメントくださってありがとうございます！ 受験なんかに負けず頑張ります！ (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
％ - 続編おめでとうございます！ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです！カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず x他1人 | 作成日時：2020年2月21日 17時
