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クソガキ ページ38

まず近藤さんを見た。


それから彼の右下に視線を移した。


また近藤さんを見た。




「…………は?」




私の口から零れたのは、そんな意味をなさない1文字で。


呆然とする私に、近藤さんが申し訳なさそうな顔をする。




「A、悪いが1週間だけ、この子の面倒をみてやってくれないか」




いやいやいや……は?



状況がのみこめない私に代わって、一緒に書類をまとめていたトシが「近藤さん」と声を上げる。




「どーいう事だ。つーか誰だ、そのガキ」


「幕府のとあるお偉いさんのご子息だ」


「何でそのご子息をAが面倒みる事になってんだよ」


「松平のとっつぁんが、面倒みてほしいと頼まれたらしくてな」


「……それで真選組(ウチ)に押しつけた、と。あのジジイ相変わらず俺らを便利屋だと思ってやがる」




トシが溜息をついた。


え、私嫌なんですけど。




「近藤さん、事情は分かったけど私は嫌だよ。私小さい子苦手なんだって」


「いやぁ……でも、他の野郎に務まると思うか?」


「……トシとか山崎は?」


「はぁ!? 巻き添えにすんな!!」




頭を叩かれた。痛い。


ジトッとした目で叩かれた部分をさすりながら、そのご子息とやらに目線を移す。


小生意気そうな視線と目が合った。




「そこのねーちゃん、何女のクセして子供が苦手とか言ってんだよ。将来どうすんだ」


「どうもしないわ。結婚する気ないし」


「できないじゃなくて?」


「ンだとクソガキ!! 引く手数多だわふざけんな!」




大人しい子供ならまだ良い。


晴太みたいに素直な子なら良い。




だけどコイツは無理だ。


1週間どころか1日さえもつ気がしない。




「そこを何とか……1人なら手伝いに駆り出していいから。な? A」


「近藤さん!? そんな事言ったらコイツ、」
「じゃ、トシ一緒にお願いしまーす」


「…………ハァ」




巻き添えだ、ザマーミロ。

結局このコンビ→←丁か半か



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ゆず(プロフ) - リヒトさん» すごく嬉しいです、ありがとうございます! 折角春休みなので、更新ドンドンしていこうと思います! (2020年3月16日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
リヒト(プロフ) - もう好きすぎて1日で全部読んで何回も繰り返して読んでます!!笑これからも更新頑張ってください!!めっちゃ応援してます!! (2020年3月16日 15時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» またコメントくださってありがとうございます! 受験なんかに負けず頑張ります! (2020年2月26日 15時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!ゆずさんの紡ぐ物語は読んでいて心地良いです!カッコいいと可愛いを兼ね備える美女は正義ですね(謎理論) 更新頑張ってください!応援してます! (2020年2月26日 8時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - somariさん» ありがとうございます! 更新頑張ります! (2020年2月25日 16時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2020年2月21日 17時

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