吉原炎上篇／あらびきウィンナー ページ19
「まいったね、こりゃ」
男が吹っ飛んでいった先から、さほどダメージを負っていなそうな声がした。
土煙が晴れて、番傘を肩に乗せた男が姿を現わす。
「もしやとは思ったが、その傘、その肌。ようやく
そんな事を言いながら、男は歩いてくる。
「これも夜兎の血の宿命かね。
その男を真っ直ぐに見据えながら、神楽が口を開いた。
「銀ちゃん、ここは私に任せるヨロシ」
「バカか、４人がかりでもヤベー相手だ」
「あ、じゃあ私残ろっか？ 何か殺されないみたいだし」
「行ってください、銀さん、Aさん」
神楽に反論する銀ちゃんに私がそう返せば、新八が芯の通った声でそう言った。
「神楽ちゃんは、僕が護ります」
そう、槍を構える。
「はっ！？ 何言ってるアルか！！ お前なんか足手まといアル、さっさと行けよ！！」
「足手まといです、銀さん。Aさん連れてさっさと行ってください」
「オメーだっつーの」
ギャーギャー喧嘩を始めた２人に、「ったく」と銀ちゃんがこぼす。
チラリと私を見て頷くのを確認した後、「オメーら」と彼らに声をかけた。
「待ち合わせ場所はわかってんだろーな、オイ」
次会う時は、陽の下で。
「上等だ。行くぞ、A」
「はいよ」
去って行く銀時とAの後ろ姿を眺めながら、阿伏兎は口を開いた。
「人生ってなァ重要な選択肢の連続、なんて言うがね。こんだけハッキリババひいた奴らは始めて見たねェ」
同情する様に言葉を継ぐ。
「あちらさんハズレだ。夜王相手に２人……この世に一片の肉片すら残るまいよ」
そして、目の前の神楽と新八に目線を移す。
「お前さん達が正解。助かったねぇ、２人仲良く
「ハズレはお前アル」
神楽が番傘を、新八が槍を相手に向ける。
「「その粗末なモン、
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ゆず(プロフ) - ％さん» ありがとうございます！ カッコいい女の子を目指しているので、そう言っていただけて嬉しいです！ (2019年12月20日 0時) (
レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
％ - 続編おめでとうございます！夢主ちゃんが男前な感じがして凄くドキドキさせられてます！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年12月19日 21時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず x他1人 | 作成日時：2019年12月16日 0時
