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潜入 ページ40

まず手始めに、今はシャッターの閉じられている正面以外に入れる所は無いかを探す。


裏に回ってみれば従業員用らしき鉄製の扉があった。


見張りも居ないとは、随分不用心な連中だ。




ドアノブを回してみると、まあ当然というか鍵がかけられていた。


でもそんな事関係無い。


私が刀を取り出して一閃すれば、扉の下半分が派手な音を立ててこちらに倒れてきた。




一瞬ヒヤッとしたけれど、中は静まり返ったまま。


どうやら気付かれずに済んだらしい。




「いくよ。出くわしたら即斬って」




後ろを振り返ってそう言って、隊士達が頷くのを確認し、中に足を踏み入れる。


出来るだけ足音も鳴らさないように走る。




トシに渡されたこのデパートの内部構造の地図は、大体頭に入ってる。


人質も一緒となると結構広いスペースに居るだろうから、目星をつけてそこに最短ルートで向かう。




5分程経っただろうか、一際ひらけた場所に辿り着いた。


予想はドンピシャで当たってくれたらしく、手足を縄で結ばれて身動きの取れない人質が十数人と、攘夷浪士が30人程居る。


ここに着くまでに斬ったのも5人だったから、全員で35人か。割と大所帯。




今すぐ戦いたいとこだけど、人質の安全確保が最優先。


私はポケットから通信機を取り出すと、「総悟」と呼びかけた。




『着いたのかィ』


「うん。そっちは後どれくらい?」


『もういけまさァ』


「じゃ、よろしく」




私が通信を切ってポケットにまた突っ込むと同時、ドガン!! と大きな音が下から聞こえてきた。


デパートの正面に総悟達がバズーカをぶっ放したのである。




「いいな〜、私もあっちが良かったな〜」


「何言ってるんですかAさん! 行きますよ!」




唇を尖らせてボヤけば、隊士に急かされる。


「はぁい」と返事をして、キリッとした表情を作った。




「行くよ、特別隊! 目標は人質の安全確保!」

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(プロフ) - なるほどです!ありがとうございます! (2019年12月17日 18時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 哀さん» すみません! 次巻は用意をしただけで、まだ1ページも書けていないんです。でき次第すぐに公開します (2019年12月17日 16時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アスミ - パスワード教えて欲しいです! (2019年12月17日 15時) (レス) id: 41e9138099 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!とても面白かったです!次の作品も読んで見たいのでパスワードを教えて頂けると嬉しいです! (2019年12月16日 16時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» 結構長いのに、2日で読んで下さるなんて…! とても嬉しいです。頑張ります! (2019年12月15日 22時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年11月29日 17時

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