瀬をはやみ (ページ29)

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攘夷志士は無事に退けられ、一橋公の護衛もきちんと果たせた。

その報告をしに行った時のお役人の何とも言えない表情だけが気掛かりだが、まあ大丈夫だろう。

そんなこんなで大役を果たした私達真選組は、幕府直々に江戸に屯所を建ててもらえる事となった。

今は３０人居るか居ないかだけれど、これからどんどん新人を募集して大人数になっていくのを見越してなのか、かなり広い。

冷暖房等の設備もきちんと整っていて、最初に足を踏み入れた時、私は目を輝かせていたらしい。

一応表向きは副長補佐だからか、私の部屋はトシの隣だ。

奥から順に近藤さん、トシ、私、総悟となっていて、うるさくなりそうな予感しかしない。

それから、隊服も出来た。

黒を基調としたもので、かなりカッコいい感じ。

松平公に渡された私のものは、上は終君と同じように長めで、それに黒のベルトを巻く。

下は最初かなりのミニスカートでしかもタイツも何も無かったので、全力で却下。

赤のショートパンツに赤のニーハイ、黒のブーツを履く事となった。

「ふふふ」

「何でィ、その笑い方」

「いや～、ワクワクしてきたなって！」

「あっそ」

冷たい総悟をジト目で見てから、肩の上に乗ってきた太陽を抱いて、撫でまくる。

「にゃ～」

可愛い！