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久しぶりに大ちゃんの顔色が良い。俺と大ちゃんは雑誌の撮影をペアで終えて、控え室に帰ってきた。今日は7とBESTに部屋が分かれていて、今は薮と光、高木が撮影中だ。

撮影は終わった人から帰っていいってことだったけど、大ちゃんはソファにもたれかかって目を閉じる。まだ帰るつもりはないみたいだ。


最近眠れていないのは知っていて、優しい大ちゃんは「ホラー映画を観てそれが夢に出てきちゃった」と言っていた。


でも、もしかしたら。
俺のせいかもしれないという思いが拭えなくて。


トラウマになったことが、後から夢に見ることもあると大学の共通教育の授業で習ったことがある。


俺にできることは、なんだろう…




「大ちゃん、今日少し顔色がいい。昨日は眠れたの?」


「うん、そう!昨日ってか一昨日ロケで、沖縄に行って…」


ピタリとそこで口を噤んだ。


「誰かと、一緒だったの?」


「…高木と、一緒だった」


大ちゃんは、俺に遠慮しているように告げた。


「そっか。

ねぇ、大ちゃん。この前大ちゃんが俺に言ってくれたじゃん。俺たちは親友で、相棒なんだって。

…もし辛いことがあるなら、話してよ」


俺は大ちゃんに気を遣わせないように、柔らかく笑って尋ねた。大ちゃんはポロポロと涙を零す。


「たかっ高木が…!

前と、違くて…。俺のこと、好きじゃ、なくなったのかもって、思って…!」


ぐしゅぐしゅと真っ赤な顔で泣きながら、目を擦る大ちゃん。


やっぱり。
大ちゃんは高木が好きなんだね…
いや、わかってた…大ちゃんが選んだ人は高木なんだろうなって。



俺は大ちゃんを抱き寄せる。


「ほら、目擦ったら明日の撮影に響いちゃう」


その時、カチャ、とドアが開いて高木たちが戻ってきた。


「…っ!」

俺が大ちゃんを抱きしめているところを見て声にならない声を上げると、高木は踵を返して部屋を出た。



「…ひかる、ちょっと大ちゃんお願い」



大ちゃん、俺にできること全部させて。
今度は、俺が。

君がいいなら…

まだ悲しくないとは言えないけれど、応援するよ。

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まや(プロフ) - 華月さん» 華月様、こちらまで読んでいただいて、しかも嬉しいお言葉までありがとうございます( ;∀;)私こそ華月様の作品をとても楽しみにしています!ありがとうございます! (2018年7月1日 0時) (レス) id: c0ede336e0 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 素敵なお話、ありがとうございました。これからも応援しています! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 5b1682a831 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - こちらも拝読いたしました!伊野尾エンドも勿論素敵でしたが、こちらもとっても素敵で感動しました…。それぞれの心情だったり、描写が綺麗で素晴らしいお話でした。高木くんの優しさがリアルでとても素敵でした!こんな素晴らしいお話を書けるまや様尊敬です(感涙) (2018年6月30日 23時) (レス) id: 5b1682a831 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - Shee.さん» 尊敬する作者様にそう言っていただけて嬉しいです(;ω;)またぜひよろしくお願いします(*^^*) (2018年6月3日 23時) (レス) id: c0ede336e0 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - なつめさん» なつめさん、勝手にお名前書いてすみません(>_<)こちらこそ、書く機会をいただいてありがとうございました! (2018年6月3日 22時) (レス) id: c0ede336e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まや | 作成日時:2018年5月24日 18時

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