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あれから、みんなでの仕事というのがなかなかなくて、久しぶりの仕事がMV撮影だった。
メイキングのカメラに向かって喋ったり、メンバーと会話をする様子を撮ってもらう。新曲がただひたすら流れ、始まりも終わりも溶け合ってわからない。
俺はいのちゃんと2人でカメラの前で喋っている。
いのあり劇場?ありいの劇場?
誰がはじめに言い出したんだっけ?
ファンのみんなが求めてくれているならば、いつもどおりの俺たちを演じるなんて簡単だ。
俺にとっても、いのちゃんにとっても。
ふと視線を感じて目を向けると、…高木。
目が合うとすっと逸らされた。
それからも、今までと違わない優しい眼差しを俺に向けては、俺が高木の方を見ようとするたびに目を逸らす。
ねぇ、なんで?
「お疲れさまでしたー!」
スタッフさんの声で今日の全行程が終了する。
スタジオに入ったのは朝だったはずなのだけれど、窓の外に目をやるともうとっぷりと夜の闇に浸かっていた。こういう時、タイムスリップしたような、自分たちが取り残されたような錯覚に陥る。
「…大ちゃん。
「話したいんだけど、いいかな?
2人じゃ嫌なら、ひかるに、来てもらってもいいし…」
遠慮がちに声がかけられる。
「…2人で大丈夫だよ、
…いのちゃん」
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まや(プロフ) - 華月さん» 華月様、こちらまで読んでいただいて、しかも嬉しいお言葉までありがとうございます( ;∀;)私こそ華月様の作品をとても楽しみにしています!ありがとうございます! (2018年7月1日 0時) (レス) id: c0ede336e0 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - 素敵なお話、ありがとうございました。これからも応援しています! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 5b1682a831 (このIDを非表示/違反報告)
華月(プロフ) - こちらも拝読いたしました!伊野尾エンドも勿論素敵でしたが、こちらもとっても素敵で感動しました…。それぞれの心情だったり、描写が綺麗で素晴らしいお話でした。高木くんの優しさがリアルでとても素敵でした!こんな素晴らしいお話を書けるまや様尊敬です(感涙) (2018年6月30日 23時) (レス) id: 5b1682a831 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - Shee.さん» 尊敬する作者様にそう言っていただけて嬉しいです(;ω;)またぜひよろしくお願いします(*^^*) (2018年6月3日 23時) (レス) id: c0ede336e0 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - なつめさん» なつめさん、勝手にお名前書いてすみません(>_<)こちらこそ、書く機会をいただいてありがとうございました! (2018年6月3日 22時) (レス) id: c0ede336e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まや | 作成日時:2018年5月24日 18時