境界線(yt×hk)Twitter掲載分 ページ48
(バレンタインの時期に書いたものです)
hk side
たまたま甘いものが食べたくて、コンビニに寄って買ってきたチョコレート。
筒状になっている箱の中で、カラフルなチョコレートがかしゃかしゃと音を立てた。
「光くん、チョコちょうだい」
俺が持っているチョコレートをじっと見つめてゆうとがそう言った。
「めずらし。ゆうとも食べたいの?」
1人じゃどうせ食べきれない。俺は蓋をパコン、と開けて差し出した。
ゆうとが手を出してくれたら、そこにザラザラと放り込むつもりで。
それなのに。
「…ひかるくんからのチョコがほしいんだ」
俺の予想に反してゆうとは俺の手首を掴んだ。
「え、」
「もうすぐバレンタインだから、光くんからのチョコがほしい」
「え、でも」
頭に浮かんだのは、ふにゃりと笑う恋人の顔。
その存在を、ゆうとも知っているはずなのに。
「当日じゃないし、手作りでもないし、
…セーフでしょ?」
ゆうとは俺が持っていたチョコをなぜか取り上げて、掴んでいた俺の手を上に向けた。
俺の手のひらにザラザラとカラフルなそれらが踊る。
「待っ、ゆうと…!」
俺の手のひらに出したチョコレートを、そのまま口に運ぼうとするから。
「…セーフでしょ?」
すくい上げるようなゆうとの目。
どろりと溶かされてくような、声。
セーフ、なのか?
セーフとかアウトとか、考えること自体もうアウトな気がするのだけど。
だって、もう目が離せない。
ゆうとの唇が手のひらに触れて、じわじわとそこが熱を持っていく。
わざとらしくチュ、と音を立てて口の中に消えたチョコレートを、ゆうとがカリ、カリ、と噛んだ。
甘く微笑んだ顔が、ゆっくりと近づいた。
…ここからは、もうアウト。
境界線なんて、わかりきっているのに。
爛察璽佞任靴隋
都合よくゆうとの声が聞こえて、俺は思わず目を閉じた。
境界線*fin
今回更新分は全然裏がなくてすみません…((。´・ω・)。´_ _))
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まや(プロフ) - ちちちさん» ちちちさん、コメントありがとうございます!よくしろくまさんのページでお見かけしていますちちちさんですよね?|´-`*)遊びにきていただけてたなんて嬉しいですっ! (2019年4月27日 20時) (レス) id: b929bba7e5 (このIDを非表示/違反報告)
ちちち(プロフ) - ときめきと切なさと背徳感にキュンとしました!最後のゆとひかのゆーとの色気ったら! (2019年4月26日 19時) (レス) id: 666edffd2b (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - しろくまさん» 大好きなしろくまさんにきゅんとしていただけたなら幸せですっ(´∩ω∩`*)ありがとうございます! (2019年4月26日 1時) (レス) id: b929bba7e5 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - まや様、Twitterのやぶひかお話しを上げて下り、ありがとうございます。改めて読ませていただいて、きゅーん(//∇//)やっぱりまや様の学園物は鉄板ですね…!! (2019年4月25日 8時) (レス) id: f22c03c885 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - ねね子さん» 来て下さってありがとうございます(*´˘`*)どうも薮くん病み気味です(笑)ねね子さんに褒められるなんて嬉しすぎます〜(//∇//) (2018年9月30日 22時) (レス) id: 66cf309f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まや | 作者ホームページ:http://ma-no homepage
作成日時:2018年6月5日 21時