エチュード(JUMP×JUMP短編集)

ずっと、ともだちだよ(in×ar)Twitter掲載分 ページ47

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カーテンが舞って、朝の眩しい光の中君の声が聞こえた。

「いのちゃんおはよっ！ついに卒業式だね」

咲き誇る桜のように、笑う大ちゃん。
それと対照的に俺は…
うるんだ瞳が心配そうに俺を覗き込んだ。



「なぁ…いのちゃん、卒業嬉しくないの？」

「やだな、嬉しいよ？でも、ほら…みんなと離れちゃうじゃん」

「えー？まぁそりゃ、寂しいけど…
髪だって染めれるし、車の免許だって取れるし、
ピアスだって開けれるし…
もう、楽しみの方が大きいんだよ！」

大袈裟なジェスチャーを加えながら、俺に力説する。



「それに大学は違うけど、
家そんな離れてないし…いつでも会えるだろ？
みんなで集まって遊ぼうぜ」

にかっと笑う笑顔に、俺は曖昧な微笑みを返した。

大ちゃんは、知らないから。

俺がもう君に会うのを、やめようと思っていることを。









全校集会ではいつも居眠りしてた大ちゃんも、
隣でしっかりと背すじをのばして座っている。

隣から聞こえる「はい」の返事や、
聞き飽きたようなお決まりの卒業ソングでも、
凛とした声が切ないほど綺麗で…

俺はたまに触れる肩から伝わる熱と一緒に、噛み締めるように味わった。







「じゃあな！」大ちゃんは卒業証書をぶんぶんと振った。
またすぐ会えると疑わず、軽やかに駆けていく。
少し滲んだ後ろ姿が、 くるりと振り向いて叫んだ。




「いのちゃん、俺…いのちゃんに出会えてよかった。
いのちゃんは間違いなく、俺の1番の友達だからな！」

その言葉が、どれだけ俺の気持ちを揺さぶるのか…
君は、一生知らなくていい。



「大ちゃん！……ずっと、友達だよ！」



君は嬉しそうに、大きく手を振った。



さよなら、大ちゃん。
さよなら、大好きな人。

今日で、この気持ちにはさよなら。




俺達は…�爐困辰函⇒�達だよ�瓠�







ずっと、ともだちだよ＊fin

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