エチュード(JUMP×JUMP短編集)

今だけ(yb×hk) ページ9

※このお話は「サムシングイエロー」のボツにした部分です。本来公開すべきではないものですので、読むかどうかは皆様にお任せします。
※読んでない方のために…設定的には、
薮くんと山田くんが付き合ってる、とゆうとくんに騙されてゆうとくんと付き合っているけど薮くんのことが好きな光くんです。




hk side

ゆうとは今日は朝から地方ロケ。岩崎さんがついていってる。
地方ロケってきくと、岩崎さん行きたがるんだよなぁ。俺は苦笑いをする。それでも、必ずたくさんのお土産を買ってきてくれる岩崎さんを、みんな楽しみにしていた。


今日は薮はオフで、ちねんは映画のための顔合わせに山田と行っていた。


今のうちに、事務所の掃除とファイルの整理でもするか。俺は窓を開けて冬の冷たい澄んだ空気を取り入れた。

まずは上から。俺は棚用のハンディモップを手に棚の埃を取り始めた。






電話が鳴った時、俺は掃除機をかけていた。


このうるさい電話、掃除機をかけてても聞こえるのは役に立つ…

受話器を取った俺の耳に聞こえてきたのは、


荒い吐息と、
薮のきつそうな声だった。


「やぶっ⁈」


「光…？ちょっと、風邪ひいたみたい、で…
明日の仕事どうなってた？」


「明日、薮は18時からみんなで雑誌の撮影と、インタビューだけど…」


「18時か…それまでには、なんとか…
ありがと…」


コイツ、電話切る気だな。


「薬のんだ？病院は？」


「や、大丈夫だから…」


ガタン、何かが倒れたような音がして、


ツー、ツー、ツー…



「やぶっ⁈」


俺は車のキーを掴むと、駆け出した。

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