エチュード(JUMP×JUMP短編集)

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俺は、昔から押しに弱いと思う。

でも、だからって、こんな…


「ひっ、ゃ、やぁ…！」


草むらで、

花火大会で。


男に咥えられて、ずちゅずちゅと俺のものは音を立てている。


草むらに倒れこんで、上に高木が乗っかって。



「ありおかくん、きもちい？」


「見え、見えちゃ、からぁ…」



「大丈夫。みんな花火しか見てないよ」




中途半端に脱がされたスーツも下着も、汗で湿って、それに草や砂がざらざらとついてしまった。


でも、そんなの、関係ないくらい…


「ぁ、あっ…！ぃや、もう…」


「ん、いひそ？」


咥えたものはそのままに聞いてくるから、


「ゃっ…そこ、で、喋ん、な、ぁっ！」


高木はまたあのセクシーな微笑みを浮かべると、喉の奥まで咥え始めた。


俺の先っぽが奥までいって、ぐしょぐしょの唾液と、奥のねっとりとした唾液の混ざり合ったものに包みこまれる。


うっすらと歯を立てられ、カリの気持ちいいとこに刺激がくる。


「ん、は、っ…それ、やば…

いく、い、…んあぁッ！」





ひゅるるる……

ドーン




聞く余裕さえもなかった空に咲く花の音は、


俺の身体の熱とともに、弾けた。



はぁ、はぁ…


「ありおかくん、ほんとにかわいい…」


額に、瞼に、次々とキスを落とす高木。


「ねぇ、俺と付き合ってよ。
俺、ありおかくんしか見てないよ」


夏の暑さにやられたことにしようかな。
高木を見上げると、後ろにまた美しい花が咲いた。





夜空の花は見ない＊fin

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