エチュード(JUMP×JUMP短編集)

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しゅこしゅこと動かしていた歯ブラシを、



光が感じやすいとこにあてる。

「んぅっ…！」

ここはいつも、キスの時に舌で擦ってやると、光の力が入らなくなるところ。


刺激が強すぎないように、歯ブラシを柔らかく優しく歯と上顎の間の、光のイイところにあてていく。

「ふ、んぅ、ンん…」

身体がピクピクと震えてきたけど、動いて抵抗したら危ない、とわかっているんだろう。
快感を逃そうとはするけれど、頭や身体を動かしたりはしない。

子供の頃、きっと歯磨き中は動いちゃダメって教え込まれているんだろうな。

感じている光がかわいくて、調子に乗って続ける。


ぎゅうっと瞑っていた瞼を薄く開き、
涙目で俺を見てきた。




もう、我慢できない。

俺は歯ブラシを床に放ると、そのまま光に口付けた。カラン、とフローリングに歯ブラシがあたる音がした。


「ん〜〜っ⁈」

光は目を見開いて、今度は抵抗する。俺の頭をドンドンと叩くけど、離すつもりなんかない。

光の口の中に溜まっていた唾液を全部ぜんぶ舌で絡めとって、こくん、と飲みこんだ。


ぷはっ

肩で息をしながら、顔を紅くして涙目で俺を睨む。


「〜〜やぶの馬鹿っ」



はー、可愛かった。





歯磨きしゅこしゅこ＊fin

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