憧れ4 ページ43
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その日の夜、ホテルでジョシュア氏のことを考える。
ジョシュア氏の話を聞いて思ったけれども彼の好きはやっぱり、恋愛感情ではないように思えた。
憧れとしていた人が身近にいるようになり、その感情を好きと思い違いしているのだと。
でもそうだとしても、誰かの役に立てていたことが、好きと言ってくれた言葉が、嬉しくて何度も胸の中で繰り返す。
こんな時ふと思い出したのが亡くなった彼だった。空に向かって
「私のことを好きだって言ってくれる人が現れたよ、嫉妬してる?」
そう話しかけてみる。
生きていたら何て答えてくれたかな…
ジョシュア氏と会議室で会話してから2、3日経った頃だった。楽器のパート練習が終わり練習室を後にしようとした時「Aヌナ」と名前をよばれた。
振り返るとどこか吹っ切れたような清々しい顔をしたジョシュア氏がいた。
「ジョシュア氏、こんなところでどうしました?」
そう声をかけると
「ヌナのこと待ってたんです」と。
近くの喫茶ルームでお茶しながら休憩を取ることにした私たち。
「ヌナ、この前ヌナの事好きだって言ったじゃないですか」
そう話を切り出すジョシュア氏
「う、うん、そうでしたね」
あまりにもいきなりだったので少し驚く
「ヌナにそれは本当に恋愛感情かって言われて僕色々考えたんです。
…そしたら、僕ヌナが言った通り憧れや尊敬している部分のほうが大きい事に気が付いたんです。」
「メンバーに対して僕の方がヌナをずっと前から知っているのにって嫉妬もしましたけど、それは僕がヌナにすごく執着していたからだったような気がします」
「そうですか…。でもこれだけは覚えていてください、私、ジョシュア氏に好きって言ってもらえてとても嬉しかったです。」
少し小っ恥ずかしいセリフを口にする。
ジョシュア氏は嬉しそうに笑顔を見せ、「これからも僕の憧れの女性でいてください」そうお辞儀をしてきた。
「頭をあげてください」
そういうと照れ臭そうな顔を見せるジョシュア氏。
なんだか可愛くて頭を優しく撫でる。
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キンモクセイ(プロフ) - なみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ちょっと更新が停滞していますががんばって書きます♪ (2019年12月15日 20時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - はじめまして(^^)感動してウルウルしながら読みました。大好きな作品のひとつになりました! (2019年12月15日 14時) (レス) id: ea29a86258 (このIDを非表示/違反報告)
キンモクセイ(プロフ) - ちこなさん» 再度コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです!気まぐれ更新ですが、これからもお付き合い頂けると幸いです♪ (2019年12月3日 19時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
ちこな(プロフ) - 長編の予感嬉しいです!主とメンバーのやり取りが可愛くて何度も読み返したくなるお話しだと思います。これからも更新楽しみにしております (2019年12月3日 16時) (レス) id: 007cf2a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ボッチャ | 作成日時:2019年12月3日 15時