私と彼らの物語2

1年後の私4 ページ15

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「この曲とても大切な曲だったので想いが強すぎたんでしょうね。時には引き算も大事ですよね…」

少し反省しながらアレンジをやり直そうとピアノの方へ向かおうとする。


「どうして大切な曲なのですか？」

相変わらず可愛らしい笑顔で尋ねてくる彼。


「…思い出がたくさん詰まっているからですかね」

そう言うと彼は意外にもこの話題には触れなくなった。


しかし代わりにこんな質問をぶつけられた。


「Aさんは、二度目の人生でもピアニストを選びますか？」

この曲のタイトルにもなっている“二度目の人生”を聞かれた。

「…１年前までは、自信を持って“はい”と答えていたと思います。けれども今は…わかりません。もうピアニストにはなりたくないのかもしれないです。」

ピアノの鍵盤に触れながら答える。

「スングァン氏は？」

彼に尋ねると、待ってましたとばかりに答え始める。


「僕は絶対にSEVENTEENとして生きることをまた選びます」

自信満々に答えるスングァン氏。









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