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大切な相棒3 ページ31
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「え……？」
抱きしめられている事に遅れて気がつく
「ウ、ウジ氏…」
「黙って抱きしめられとけ、こうやってホシの事も慰めてやったんだろ？」
あの日からずっと我慢していた思いが込み上げてくる
「……本当は悔しかった、ウジ氏のお荷物状態で実力ないって言われて…女の立場利用して今のポジションにいるんだろとか ありもしない事を永遠と言われて…でも仕事だから言い返したらダメだって思って」
言葉にしていたら目頭が熱くなってきた
なんとか気づかれないようにと、声を押し殺して涙を流す
「Aは泣く時も我慢するんだな」
そう言って彼が優しく背中をさすり始めた
ついに私は、声を出して泣き始めてしまった
泣き止むまで彼は、ずっと抱きしめて背中をさすってくれていた
小柄だと思っていた彼の体はゴツゴツしていて、自分とは全く違うことを実感させられた
私が泣き止むと、机の上にあったティッシュで 彼が乱暴に私の顔を拭いてくる
文句を言ってやろうと思ったら
「お前は俺の大切な相棒だからな」
その一言が嬉しくて、文句を言う代わりに「ありがと」と呟いた
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作者名：キンモクセイ | 作成日時：2019年10月20日 23時
