代役の私と13人の彼ら (ページ29)

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大切な相棒1 ページ29

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ウジ氏の作業室で2人向かい合って、曲のイメージを固める話をしていた時だった

まいったなぁ、今日はなにも思い浮かばないや

そう思いながら私はペットボトルに口をつけて水を飲む

「なぁ……」

「何か閃いた？」

期待感を抱き彼の言葉を待つ

「いや曲のことじゃない…」

「なんだ残念、じゃあ何？」

「……やっぱりいいわ」

「何それなんかあったの？」

「別にそういう訳じゃないんだけど…」

珍しく煮え切らない答え方ばかりをする彼

いつもはザ・釜山男子とばかりに、ハッキリと言うのにどうしたんだ……

「あのさ、昨日踊り場でホシが言っていた話なんだけどさ」

「あぁ私がホシ氏を抱きしめて背中をトントンしたっていう妄想話？」

「お前否定してたけど、あの話本当だろ？」

「…まぁ８割方本当かな」

この人には誤魔化せないだろうと思って答えた

「あいつ俺が信じないから、あの後事細かに説明してきたんだよ。そしたら、お前が打ち合わせ終わりに通りかかった流れでそうなったって言ってて

そういえばあの日、OSTの打ち合わせがあったのを思い出してあいつの話本当なんだなって…」

「そっか…、他のメンバーには言わないでよね」

バレたら面倒だと思い、一応釘を刺しておいた

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