代役の私と13人の彼ら (ページ27)

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もし違う出会いだったらば3 ページ27

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呑み始めてから結構な時間が経った

いい感じに酔いが回ってきた

部屋を出て廊下に並べてあった椅子に座り、少し休憩をすることにした

廊下の先の方に電話をしているウォヌ氏の姿が見えた

しばらくすると、電話を終えた彼が私の方に歩いてきて隣の席に腰掛けた

「お前さ俺らの専属になる事が決まった時 “全てを捨てる覚悟でSEVENTEENと向き合います“って言ったの覚えてる？」

「懐かしいそんな事言ったね…」

「さっき人生において何かを犠牲にしなければならない時があるって言っただろ？」

「うん…。」

「お前が、あんなにも想っていた恋人と別れた理由がやっとわかった

俺らのためだよな？」

「違うよ…」そうわかり切った嘘をつく

「お前ほんとのアホだな、最大級のアホだ」

彼には私の嘘なんてお見通しのはずだ

「…実はさ、彼ウォヌ氏に似てたんだ」

「どこらへんが？」

「初めはクールな印象だったけれど、優しい人だった 1人でいる人を放っとけないタイプ。頭も良かったし声も低くて身長も高くて、切れ長の目をしてい鼻筋もシュッとしてた日本人だったけれどね」

「俺見るとそいつの事思い出す？」

「ふとした瞬間にウォヌ氏と彼が重なるよ。でも彼は海鮮が大好きだったから、やっぱりウォヌ氏とは似てるようで違うよ」そう言って笑った

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