代役の私と13人の彼ら (ページ26)

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もし違う出会いだったらば2 ページ26

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「そういえばウォヌ氏ってあんまりお酒のイメージないよね」

「そうかもな、あんまり飲まない」

「……お前の作る曲に焼酎がよく登場するのは、焼酎好きが理由なのか？」

確かSEVENTEENの曲で、焼酎のシーンを歌詞に書いた事はないはずだ

「私の作った曲、全部聞いてくれてるの？」

「まぁな、俺らの大事な作曲家だし何よりAが携わった曲のCD ウジの部屋に全部あるしな」

「そうなんだ、知らなかった…」

「お前が作ったバラード曲の中ですごく好きなのがあるんだよあれだよ、…ほら俺らとの契約が決まって、専属になる前最後に書いた女性歌手の曲」

「あぁ、あの失恋ソングね」

「あの曲聞くたびに、あまりにリアルに感じて切なくなるんだよ…

あれ実体験の話だろ？」

「よくわかったね。あの曲に限らず、歌詞を書くときは実際に体験したことしか描かないんだよ

…というか、そうじゃないと描けない」

「あんなにも長く付き合って、想っていたのに別れを選んだの？」

「まぁね、なんだか恥ずかしいな… あんな未練タラタラな歌詞描くんじゃなかったな」そう言って笑った

「俺さ、あの曲を何度聞き返しても別れを選んだ理由がわからないだよな」

「そうかもね… でもさ、人生において何かを犠牲にしなければならない時ってあるでしょ？

あなた達みたいなアイドルならなおさらね」

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