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ダンスの天才の苦悩1 ページ21
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打ち合わせが終わって1人トボトボと廊下を歩いると
ドサっと倒れるような音がした
何の音だろうと慌てて音のした方へと行くと
そこはいつもメンバーが使っている練習室だった
ドアを開けて中を覗くと
部屋の真ん中に呼吸を荒くしながら床に寝転がってるホシ氏がいた
どうやら倒れた訳ではないみたいだ
ドアにもたれかかりながら、しばらくの間彼の姿を眺めていた
視線を感じたのだろう
彼が練習室の入り口にいる私に気がついた
「A お前ちょっと時間あるか?」
「今打ち合わせ終わった所だから大丈夫だよ なんだか、お疲れみたいだね?」
「新曲の振りが全然浮かばなくて……」
「自販機で飲み物買ってくるよ、何がいい?」
「チルソンサイダー」
練習室の近くにある自動販売機で チルソンサイダーを2本買って彼の元に戻った
「はい どうぞ」そう言って渡した
「サンキューな…」
やはり 今日の彼はどことなく元気がない
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作者名:キンモクセイ | 作成日時:2019年10月20日 23時