代役の私と13人の彼ら (ページ1)

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きっかけ1 ページ1

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パソコンの前の椅子に腰かけたまま「うーん」と声を出しながら思いっきり伸びをする

気がつけば、韓国と日本を行ったり来たりする生活も当たり前になってきた

ふと作業室に飾ってある家族写真に目を向ける

作曲家の日本人の父と作家の韓国人の母をもつ私は幼少期から音楽と本に囲まれて過ごしてきた

家には当たり前のよう沢山の楽器が置かれてあって、小学生の頃にはもう自分の好きなように曲を作って演奏していた

大学に入学すると同時に音楽活動をはじめた

正確には、両親から活動を許可された

大学に入る前から既にたくさん曲を作っていたが
高校生までは学業優先という事で勉強に励んでいた

ありがたいことに、父親の知り合いのプロデューサーさんに気に入られていた事も手伝って
作曲家としての活動は順調に進んでいった

最初こそはあまりメジャーではないアーティストさんの曲を作ったりしていた

しかし、大学を卒業するする頃には有名な歌手の方にも楽曲提供するまでになった

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