出会い2 ページ5
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「お願いします」
そう言って2人が頭を下げてきた
「……もう少しだけ お時間をいただけませんか？」
どうやら私は彼らの熱意に押されてしまったようだ
3日後にまた返事をすることを決めて、今日の話し合いは終わった
部屋を出ようとすると
「今から僕たち練習があるんですけれども、僕たちの姿を見てくださいませんか？」
そうエスクプス氏が声をかけてきた
特に予定もなかった私は二つ返事で彼の誘いに応じ練習室へと向かった
2人の後をついて練習室に入ると熱烈な歓迎を受けた
少し照れ臭さを感じながらも指定された椅子に座る
どうやら来月に控えたコンサートの練習らしい
彼らの姿は映像でしか見たことがなかったので、少し期待しながら練習が始まるのを待った
音楽が流れると彼らの表情が一変するのが分かった
長い手足を存分に使った一糸乱れぬ群舞
メインボーカルの2人を中心とした歌唱力の高さ
じっくりと響いてくる重低音のラップ
瞬きをすることすら惜しく感じるほど、彼らのパフォーマンスに魅入ってしまっていた
もう迷いはなかった、こんなにもワクワクする気持ちは久しぶりだった
純粋に彼らの音楽に携わりたいそう思ったのだ
こうして私はボムジュ氏の代役としてSEVENTEENの専属の作詞作曲家になる事が決まった
それと同時に13人のメンバーに振り回される事が決まった瞬間でもあった
私は まだその大変さに気が付いていなかった……
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作者名：キンモクセイ | 作成日時：2019年10月20日 23時
