お仕え ４ ページ11
こうして何年か経った。
毎日、
毎日谷は平和でいられるのは最も望ましい事
しかし騎士たちは日々の鍛錬を怠らず
少年の妖精も厳しい指揮をしたり兵士達を纏める役を担っていた。
戦が起きるのは不可避だが
己の国を守る為の力は不可欠である。
城外では稽古の為に刀剣等が互いにぶつかる甲高い音が屡々城内の人たちや
Aたちにも聞こえていた。
王子の小さな頭を撫でながら、
少女は窓外を眺める
『懐かしいな
リリアちゃんの昔の姿を思い出させる』
以前の彼は軍服を着て
多くの兵士たちを支配下に置く者。
今には見えない厳格さで
こんなに
静かで優しげの目付きではなかった。
現在と比べるとまるっきり違うのだ。
『変わったね····』
「····？」
マレウスは頭を傾げる
『あぁ、ごめんね、
退屈させた？
私と遊ぼっか』
自分の羽織っているマントを外して
ドラゴンの子の体を包む
当時生まれたての時とは違い
今は一回り大きく
よりずっしりとしてきている。
だけどまだまだ腕に入れる大きさで
より抱き締め甲斐が増す。
『ちょっと成長したかな、
マレウスは
いつかは大きな立派なドラゴンになるから
私はその時今みたいに抱っこしてあげられないよ』
困ったな、と眉を下げて笑うAを見て
マレウスは頭を彼女の頬に擦りつける
王や王妃よりも
一緒に居る時間が長いのはあの妖精二人で
彼の中では大好きな人たちだとすっかり定着している
彼の頬を指の甲でちょんちょん、とつつき
Aは変顔を見せる。
『ばぁっ』
「!」
いつものAはほとんど笑顔でいる為初めて見た新鮮な顔にドラゴンの子は驚きを見せた後
キャッキャッとはしゃぎ
手足をばたつかせる。
『もう一回いこーっと。
う〜────···
ばぁ！』
今回はどんな顔をしたのかは語り手にも見当がつかないがとんでもないものだったのであろう
今回ははしゃぐ処か
半泣きになっていたマレウスであった。
雷鳴がなる間髪に泥まみれのリリアが室内に駆け込んだ
「何が起こったんじゃ───···っ」
『ばぁ♡』
彼女はたまにイタズラ好きなのだ。
又同じ形相をしてリリアに嚇かしにかかる
あのリリアも一瞬ビックリしたのだ
「やめんかの、A。
心臓に悪いわい」
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リン - リリアちゃんカワイイ❤️続きが楽しみです (2022年11月24日 22時) (
レス) id: c3aa6be969 (このIDを非表示/違反報告)
晏昊 - はちゃめちゃドタイプ過ぎて……五回ぐらい見てしまった😅続きがめっちゃ気になるｯ!!!楽しみにしてます!!! (2022年9月20日 0時) (レス) id: 92be24dccc (このIDを非表示/違反報告)
敦 - え？好きです！続きが楽しみです！！頑張ってください！ (2021年7月27日 22時) (レス) id: b6ccf69655 (このIDを非表示/違反報告)
双葉 - リリアちゃんとの絡み大好きです！ (2021年6月19日 15時) (レス) id: 159c5aae09 (このIDを非表示/違反報告)
双葉 - 続きが楽しみです。気長に待ってます (2021年6月11日 21時) (レス) id: 159c5aae09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寝巻き | 作成日時：2021年3月5日 19時
