◇ ページ6
パチリ
目を開けると白い天井で、
身体が軽いし、喉の痛みを引いていた。
ベッドから起き上がると、見慣れない部屋に戸惑いながら、私はとりあえず背伸びをした。
愛しい我が家ではない、と。
凄くエキゾチックな装飾が施されていて、
派手というか...
こんな所に一人でいたら少し不安になる
そして何かいい香りがする
横の机には湯気がたっている小さなお碗が置いてあって、その中のスープらしきものの香りだと判明した。
その隣には二つくらい小瓶が置いてあって、黄色いタブレット状の薬らしきものが入っている。
私はどれだけ寝たのだろう。
病気はあのお兄さんが治してくれたのかな。
ってあのジャミルというのは聞き間違えだろう
スマホも持っていないし、ツイステのゲームにログイン出来なくてボーナスも貰うことが出来ないし、絶対今頃星のかけらは10/10になっているというのに、推したちの魔法史や飛行術を、受けさせることも出来ない！
『うぇえぇ....まだ夢は覚めないのか』
コンコン
ドアがノックされたかと思うとカチャリとドアノブが曲がり、入って来た人を見て
私は
『....へ？』
と
変な声を出してしまった。
「もう起きたのか」
褐色の肌、
歩く度にチリンと鳴る小さな鈴の音、
そして長くて丁寧に編み込みされ後ろに纏められた黒髪、
切れ長な目、
そして、その声、
間違いなく、
ジャミル·バイパーさんである。
私は幻覚ではないかと両手で目を擦ったけど、
「？どうした、目の調子でも悪いのか」
目に悪いから手で擦るなと、近づいて私の手を止める彼。
待って。
待って。
これはマジだ。
手首に触れられる感じはあるし、暖かいし
寮服もちゃんと着ている。
待ってください、
推しが！あの推しが私の目の前にいるって！
夢じゃないよな？
えっ、まじかよ！
心臓がバクバクする。
こんな事生まれて初めて最高な幸せな瞬間だと思った。
目頭と顔が熱くなっていく
『うぅ····っ』
気がつけば喉から嗚咽が漏れていて
感動の涙を流していた。
彼が目の前で焦ったような顔をしている
「まだどこか辛いのか」
『....神様、ありがどうござい"ます...っ』
お母さん、
推しに会えました。
私、やったよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 234人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
C-ちゃん(プロフ) - 面白いです！あと少し気になったのが、NPCって何ですか？ (11月10日 10時) (
レス) @page17 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
バイオレット - 今日見始めましたが神です、はい (2022年1月26日 15時) (レス) @page8 id: 7a0f02f114 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き(プロフ) - うみねこさん» え、まじですか！一回設定の所を見てきたのですが押していませんでしたが。。。もう一度見てきます！よければあとでもう一回確認して頂ければと思い出す汗ありがとうございました！ (2021年6月5日 16時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - オリジナルフラグ付いたままですよ…汗 (2021年6月5日 16時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
ちろちろ(プロフ) - ユメゾラさん» うっひょああ？！そう言って貰えて凄く嬉しいです！頑張るぞぉー！！ (2021年2月23日 20時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：寝巻き | 作成日時：2021年2月15日 14時
