Jamil side ページ45
魔法史の授業中、
同じ選択だったカリムの隣に座って
受講を受けていたところ、
外は何か騒がしかった。
確か一年生の授業がグラウンドで行われているから何人か活発な生徒たちがはしゃいでいるだろうと思い、
俺はペンを手にしたままトレイン先生の言った要点を書いていた。
隣のカリムは眠たそうに欠伸をして上の空だったから、注意しようとした。
「カリム、ちゃんと授業を聞け。
あとで分からなくなっても知らないからな」
分からなくなったって俺が教えてやらないといけない
早く授業に集中するように言っただけだが
彼は聞いていないだろう。
それどころか
「ジャミル(小声)」
「なんだ」
「外を見て見ろよ、
あいつら妖精みたいに空を飛んでいるぞっ」
俺は呆れた
箒も無しに空を飛べるものか
「そんな訳ないだろう。早く授業に集中しろ───····！」
そう言いながら指す窓外を一応見た
···嘘だろ
「ほら、オレの言った通りだろ！
楽しそうだな、オレもその授業を受けたい」
カリムの言う通りだった。
ただ
「···楽しそうには見えないが。」
逆に恐怖で顔を歪む一年生たちが多く、うちの寮生も何人か浮いている。
実践魔法でこんなことになるのか
Aも無事だろうか
真っ先に思い浮かんだのは彼だった。
さっき廊下ですれ違った時も
すぐに誰かとぶつかりそうになっていたし
色々危なっかしい奴だ。
体調もまだ完全に回復していた訳でもないから
心配になってきた。
俺も少しだけ目を凝らして窓外を見つめるが
Aの姿は見当たらない
カリムの行動で他の生徒たちも皆窓外に注目し始めてあっという間にトレイン先生の授業を真面目に聞いている人が少なくなる
「····何の騒ぎだ。
授業中の内容は明日の筆記試験に出る。
合格しなかった生徒は宿題を三倍にする」
嚇しのつもりではなく本気である口調に皆も静かに口を閉じるが、外の騒ぎが気になって落ち着いた雰囲気じゃなかった。
先生はまだ窓外を見ていないから
どんな状況か分からないだろう。
その時に、
校内で学園長の声が響き渡る。
「飛行術が得意な生徒は
今すぐグラウンドに集まってください！
私一人の力ではこれはどうすることもできません！」
ドクン
何か嫌な予感がする。
····無事でいてくれ
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C-ちゃん(プロフ) - 面白いです！あと少し気になったのが、NPCって何ですか？ (11月10日 10時) (
レス) @page17 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
バイオレット - 今日見始めましたが神です、はい (2022年1月26日 15時) (レス) @page8 id: 7a0f02f114 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き(プロフ) - うみねこさん» え、まじですか！一回設定の所を見てきたのですが押していませんでしたが。。。もう一度見てきます！よければあとでもう一回確認して頂ければと思い出す汗ありがとうございました！ (2021年6月5日 16時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - オリジナルフラグ付いたままですよ…汗 (2021年6月5日 16時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
ちろちろ(プロフ) - ユメゾラさん» うっひょああ？！そう言って貰えて凄く嬉しいです！頑張るぞぉー！！ (2021年2月23日 20時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寝巻き | 作成日時：2021年2月15日 14時
