◇ ページ37
私のクラスは一年のD組
あの若様大好きなセベク·ジグボルトと一緒の教室だ。
まあ、別に私はこのストーリーとはあまり関係のない人だから、そーっと生きていくのが安泰だな、って思ったのもつかの間で
まさかのセベクの隣席だった。
『いや、そんな事····ある？』
担任の先生に席の位置を聞いたら怪訝な表情をされて、
そこだ、
とその空いた席を指された。
教室にはまだ何人しか来てない。
広いでこを晒して黄緑の髪をオールバックされた背の高い顔の良い男子が本を読んでいる
その眼差しは真剣で本の中に夢中になっているみたいだった。
整った顔立ちで静かにしていると更にかっこよく見える。
私は鞄を抱えながらゆっくりと彼の隣の席に腰掛けた。
じっとしていよう
私には彼と関わっても何も良いことはない。
教室には木のいい薫りがする
私は胸一杯に深呼吸をした。
『····大丈夫だ··問題ない···
Aよ···緊張するな···』
何せ教室での授業はここで初めてだ。
皆に合わせて、
そして
成るべく影を薄めるのが目標で
不案内である学校を早く慣れないとめんどくさい事が色々起こりそう。
机で頬杖をついてどうやって学校に馴染めるかを考えていた私に、
隣からの大きな声が鼓膜を貫いた。
「貴様は誰だ！」
『ひっ』
私はびっくりしてペンをカシャンと落としてしまった。
一瞬だけ心臓が浮いたのは間違いない
セベクの声だ
クラスメイトの人たちが視線をこっちに刺さる
隣のセベクは本をパタンとしまって立てた眉で私を見てくる。
『···ぼくは
A···です、隣席の、ほほほほら、スカラビア寮の、Aです
覚えているよね？』
私は震えながら
自分を指す
今まで学校に居たという記録があるから、もしかしたらクラスメイトだけは私の事を知っていたり···
いや、知らないですよね····
呂律の回らない口で私は軽くパニックを起こしてしまい
顔がすっかり熱くなってしまった。
「A？····ああ、なんだ
随分姿が変わったな、それに嗅いだことのない異香を発するから不審者だと思ったぞ！」
彼は眉を下げて私に笑顔を見せ、落としたペンを渡してくれた。
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C-ちゃん(プロフ) - 面白いです！あと少し気になったのが、NPCって何ですか？ (11月10日 10時) (
レス) @page17 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
バイオレット - 今日見始めましたが神です、はい (2022年1月26日 15時) (レス) @page8 id: 7a0f02f114 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き(プロフ) - うみねこさん» え、まじですか！一回設定の所を見てきたのですが押していませんでしたが。。。もう一度見てきます！よければあとでもう一回確認して頂ければと思い出す汗ありがとうございました！ (2021年6月5日 16時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - オリジナルフラグ付いたままですよ…汗 (2021年6月5日 16時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
ちろちろ(プロフ) - ユメゾラさん» うっひょああ？！そう言って貰えて凄く嬉しいです！頑張るぞぉー！！ (2021年2月23日 20時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寝巻き | 作成日時：2021年2月15日 14時
