乾いた花も花束に足り得る。 (ページ7)

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あかいうみ【SS】【死亡if】ページ7

既死妄想が限界すっ飛んだ上に律とバカ溝深いままずっとなってたら、のなんかあれです。
胸糞見たら私も書きたくなったので書きました(半ギレ)

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ここに自分の居場所はなかった。

そりゃそうだもんね、死んでる人が存在している時点で間違いなんだもの。

なくたって変わらないんだ。

自分がいなくたって、変わらない。

困ることもない。

みんなにはわたし以外がいるんだから。

わたしはひとりで、いや、そうじゃないか。そもそも死んでるんだから。

元からいなかった、が正しいか。

ああ、そうか。

あるべき姿に戻るだけ。

わたしはかえらなくちゃいけない。

この身体の殺し方は知っている。いろんな方法があるんだよね。でも、面倒なんだっけ。

血が流れていて、心臓があるんだっけ。それでそこが活動できなくなったら、死ぬんだ。

死ぬってどんな感じなのかな。いや、死んでるんだけど。

まあ、いいか。

きっと問題なく癒える。

誰かが死亡したニュースだって聞き流して、なんてことなく普通に過ごす。

事件の件数だって0にはならない。

何も変わらない。

みんな、変わらず笑えるでしょう？

そうやっていつか、元に戻るから。

部屋を片付けた。物は全部捨てた。

パソコンも初期化した。

髪を切った。服を着替えた。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

遠くへ歩く。

歩く、歩く、

歩く。

森、深く、廃屋。

これを持ちながら歩くのは結構しんどかった。

やっぱりおかしいよね。

まあ、今となってはそんなことどうでもいいんだけど。

建物を観察する。全体的に寂れた雰囲気で、窓ガラスは割れて破片が散っている。
時折ちいさな物音も聞こえていて、脆くなっていそうだと少し思った。

ここの存在を知った時はちょうどよかったな、って。

両手に持っていた物と少しずつ運んできた物の中身の液体をばらまく。階段を行き来して満遍なく行き届いたのを確認して、

灯りをつけて、

それをばらまいた液体へ落とした。