乾いた花も花束に足り得る。 (ページ19)

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律、やべーと思うの。ページ19

律の既死妄想について考える回。

原因は？
単刀直入に表すなら「多大な無力感を感じたから」です。

お父さんが倒れたこと、妹が背負い込むようになったこと、幼馴染が苦しんでいて、抱え込んでいたこと。
どれも自分が解決することはできなかった。その場にいるのに、何もできなかった。
特に幼馴染のことは自分を巻き込まないようにしていたことからよりきついです。

歪みとかある？
律は「つゆや奏たちが悲しむから」やらないけどその気になれば度をすぎたこともやれます。
法律やルールはあるけど逆に言うならそれでもいいなら駄目なのだろうかっていうのはある。これは何も起こってない時から割と既にあったかも。
だって自分がしょうもないことで手をこまねいた結果誰かが苦しむのは嫌だから。
だからああなったのが嫌だった。

律、寛容じゃないかもしれない
自分を犠牲にしていると言ったけど、多分表の律と素の律が分離しているのかも。これは全然可変ありえるのでなくなるかもしれないけど

恐ろしいことに律は自分が歪んでいる自覚はないので偽ってるとかはしてないです。「聞かれないから言わないだけ」みたいな。でもなんとなく自分が比較的おかしいのは知ってるから追求されたら時と場合によってはかわしそう。
まあなんというか律の既死妄想は感情や嘘がわかる子でも見抜きにくいってことですね。

多分表の律、当初の律はおおらかで優しい。後悔や悲観は必要以上にすることはせず、今できることをやろうという感じ。

なのですが、本来……素はこうじゃないかもしれない。
どうして何も出来ない、いやしなかった？自分は何かできたはずだ、甘えていたからこうなったのでは？自分がこうだったから全部あんなことが起きたんだ。それなら自分は生きていたって、ああ、死んでいるんだ。
みたいな感じなのかなって。

でもこれを知られたら困らせて、悩ませてしまうのは自明の理。だから言わない。IV花のみんながそれぞれ抱えてるのは理解してるから自分は息をつける場所でいなければ。
だから、見守る。自分は死んでるけどみんなは生きてるから。
自分にはなにもないから引き受ければいい、そうすればみんなが苦しむことはない。

……まあ最後はSS書いててこれ律本当に許せるんか？ってなったので考えちゃいました、普通に消える可能性はあります。

律、お前本当に笑えてる？
……笑えてないかもしれない……(目逸らし)
センサーには引っかからないけど本当の笑顔じゃないかもな……