僕らと君の遠い未来〜part3〜

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勝利side



家に着くと健人くんからLINEが来ていた



「風磨が打上げ行くって言ってて、勝利何か知らない？」



いや、分かんないけど…



健人くんには申し訳ないけどわかりませんって送った


次の日も5人での仕事だったから風磨くんにちょっと聞いてみた



多分健人くんひとりでどうにもできないからLINE来たんだろうなってなんとなくわかる



勝「風磨くん、打ち上げ本当に行くんですか？」

風「中島ほんとに誰にでも話すんだな」

聡「え、なにそれ」



2人だけのはずが聡が入ってきた……しかも話聞いてたよね？



風「うわ、話こじれる……」

聡「風磨くん外食なんて行けるの？」

風「行けるよ俺だって……」

聡「やめてよ、風磨くんがそうやって強がっても誰も喜ばないよ」

風「は？お前に何がわかんの？」

聡「わかるよ！もう俺だって高３なんだから、風磨くんがスタッフさんから色々言われて、風磨くんが困ってることくらい」



俺は何か勘違いしてたのかもしれない



聡ももう、俺達と同じように考える大人なんだ



風「じゃあ、どうしろって？これでまた行かなくて非常識とか言われるの嫌だから」

聡「そんな事言われたの？」

風「いや、なんでお前が泣くんだよ…」



そう言いながら泣きだした聡



聡「だって……だって風磨くんがスタッフさんと仲良くしてたの見てたし…打ち上げ行かないだけでそんな事言われるの……いつもそうなのかなって……そうやって生きてきたのかなって……」



泣き出した聡を優しく抱き寄せてもう泣くなよってなだめる風磨くん




聡は優しい……そうやって人のために泣ける



風「そうやって生きてきたのかなって重いわ！お前の気持ちはわかったから……俺行かないから安心しろ」

聡「ほんとに？」



健人くんがこの様子をドアの向こうから見てた事は俺と健人くんの内緒

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