【学スト】文学少女と栞と恋と【太宰治】

十九話(MISSION'19) ページ43

太宰side

「ふう･･･」

私は敦くんが「つ、ついでですからね!!」と纏めてくれた資料を見乍、今回の事件について整理していた。

その資料と共にレポートを校長に出したが、探偵部が旧校舎にお化けは居る、という結論を出したのが学校側は予想外だった様で、「そんな嘘は信じない!!」とレポートを押し返されてしまった。

今思い出しても面白いなぁ、あの時の校長の顔。「もう二度と探偵部には依頼しない!!」だっけ？

「安心して下さい。此方ももう貴方達の依頼なんて受けませんから!!うふふふふ」

『何一人で笑って居るんだ？とうとう頭が可笑しくなったか？』

後ろから声がしたので振り向くと、夜乃が怪訝そうな顔で此方を見ていた。いつの間に入って来ていたのだろうか。まあ其れは良いとして･･･良くは無いが。聞き捨てならないフレーズが聞こえた。

頭が可笑しいとは、失礼な。少なくとも君よりは正常な頭だと思うね。絶対。

「君の方が可笑しいだろ。自分の事を棚に上げるのは良くないと思うけど？」

『それこそ君に云われたくないな。』

此方を馬鹿にしたような顔で見下された。･･･あっしかも今鼻で笑った!!

ほらほらほらほらそうやって人の事を馬鹿にして、いけないんだー!!馬鹿にする方が馬鹿なのだよ馬鹿馬鹿ばーか!!


･･･少し感情が昂りすぎたかも知れない。

･･･そうだ。こんな事より、私は聞きたい事があったんじゃないか。何をやってるんだ、自分!!

「んんっそれより夜乃、私は君に聞きたい事があるんだが」

『嗚呼良いぞ頭の可笑しい太宰くん。今度はどんな可笑しなことを聞いてくれるんだい？』

下らない質問がくると思っているのか、茶化し乍椅子へ座る夜乃。
残念。今回は真面目な話だ。

「夜乃、正直に答えてくれ。君は･･････」

一息ついて、続ける




「後１ヶ月で、死ぬのだろう？」

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