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十三話(MISSION'13) ページ37

「着きました」


先程の微笑は何処へやら、芥川が淡々と告げた。


キュッキュッと運動靴の擦れる音と、練習の掛け声が響く。


黒と橙色を主色としたユニフォームを身につけ、球技に没頭する生徒達。


「ほえぇ、私、この学校に入学してから体育館なんて初めて来たよ」


『そうなのか?何時も入学式等は此処で行われるから一度は来たことがある筈だが・・・』


「私全部行ったことないもん。そう言う面倒なのはパス!」


太宰くんらしいな、と笑って返す夜乃に、芥川が遠慮気味に話しかける。


「お話中に済みません。夜乃さん、敦を見つけたので向かっても・・・?」


『嗚呼、此方こそ済まないな。勿論だ。』


「有難う御座います。向かう、と云っても、すぐ近くですが」



芥川は数米先に居たの少年に一言、敦と呼び掛けた。


「あ、芥川。如何かした?」


少し高めの声に紫と黄色の瞳。そして、一房の黒が映える、綺麗な銀髪。


外見は少々特徴的ではあるが、見たところそれ以外は普通の少年だ。


「差し入れだ。それと、先輩が貴様に用があるとの事で連れてきた。」



「僕に用事・・・?もしかして僕、何か不味い事しちゃったのかな!?えええ何て謝ればいいんだろう?如何しよう如何しよう如何しよう」



いきなり頭を抱えて慌て出す敦の肩を、太宰がポンッと叩く。


「ほらほら、落ち着き給えよ敦くん。私だよ、わーたーしー」


自分を指差し、ニコニコと笑う太宰に、敦は「え、太宰さん?」と青ざめた顔を上げた。


『・・・しかし、ここでは目立ってしまう。校舎裏へ行こう。』


体育館から抜け出し、校舎裏へ着いたところで、太宰がぐるんと振り向き、「敦くん?」と素晴らしい笑顔を見せた。

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やっさん(プロフ) - にーさんのイメログの、人物夜及さん、だったのですね。それにしても、夜及さんの前に、あの、太宰治さんが手玉にとられるとは(苦笑)。ハッピーエンドで、よかったです。 (2020年4月27日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
璃子(プロフ) - 月桂樹さん» 相方の代わりに私がお返事させていただきます。いい作品とのお言葉、ありがとうございます。それはCSSの関係でして、本当は後ろに背景が表示されます。読み込みの問題かと思われますので、ご了承ください。 (2019年2月7日 17時) (レス) id: 8aacdcc603 (このIDを非表示/違反報告)
月桂樹(プロフ) - いつも読まさせて頂いております!とても良い作品でお気に入り登録させて戴きました!少し何ですが、白が背景なのでどうしても説明文?が黄色なので見えづらいです…。長文失礼しましたm(_ _)m (2019年2月7日 11時) (レス) id: 5423a3a7ff (このIDを非表示/違反報告)
包帯運び屋の蛞蝓(さぶ) - 有難う御座います!全然更新できてなくて申し訳ないです・・・ (2018年8月29日 21時) (レス) id: 447c5e9774 (このIDを非表示/違反報告)
愛∞ - 包帯運び屋の蛞蝓さん» 大好きです。面白いです。更新頑張ってください! (2018年8月26日 11時) (レス) id: 64e52e5a9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:包帯運び屋の蛞蝓とアイカ | 作者ホームページ:((o(^∇^)o))  
作成日時:2018年7月20日 6時

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