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4話 実験結果 ページ4

それから5年。繰り返し実験を行った結果、俺は実験個体として成功を果たし得たのだった。

…不死の体を…

だが、完成してもなお実験は続いた。
最初に腕を切り落とされ血が噴き出す。だが、次の瞬間には血は砂のようになり、消え、再生した。

次に、人間の核ともいえる脳を含む頭を潰された。
意識はとび体中が痙攣するものの、瞬時に再生するのが感覚で分かった。
次の瞬間には意識が戻っていた。

驚異の再生スピードだ。その後、心臓や他の臓器も破壊されたが、ほとんどのものが1秒の時間もかからず再生した。

そしてすべての実験が終わった。俺はどこかに売られるわけではないらしい。
俺よりも不完全なやつばかりが売られてゆく。

なるほど、俺が売られると裏社会のバランスが壊れ、この研究所が壊される可能性がある。
だが、俺よりも不完全な()を売った場合、そいつらから完成した俺のことが漏れるため、この研究所を破壊することが難しいとわかり安全が保たれるという仕組みということだ。

ならば、俺が壊してやろうではないか。俺の体は既に18歳まで成長している。
動くには問題ない。
ある種不死身にしてくれたのには感謝だ。死なずに組織を1人で潰せるかもしれない。

物は試しだ、まずこの研究所を手始めに潰そう。

実験で底上げされた身体能力を使い鉄檻を曲げる。
自分でも恐ろしく思うほどの怪力、だがこういう時には役に立つ。

外に出た俺は、近くにいた研究員を体術で殺す。いっそ手で頭を握りつぶすだけで殺すこともできるのだが…それは汚いのでやめておく。

脳漿やら血やらが広がると後々面倒だし騒ぎが大きくなる。

この研究所にきて何年たったか覚えていないが長いこといる俺にとっては内部の地図など頭に入っている。

この研究所では爆弾の類も作られていたはずだ。

俺は人に見つからずなおかつ最短のルートを走った。今は夜なので各フロアに監視員2人ずつくらいしかいない。

5話 因縁の水銀レバーの活用→←3話 モルモット



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朽木 桜(プロフ) - 雪桜さん» あありがとうございます!!これからも少しずつですが更新頑張ります! (2018年1月29日 21時) (レス) id: 75375c07c2 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - はじめまして、雪桜です!小説、とても面白いです!続き待ってますね!\(^_^)(^_^)/ (2018年1月29日 1時) (レス) id: 62247f9682 (このIDを非表示/違反報告)
朽木 桜(プロフ) - 名無しさん» 赤であってますよー。 (2017年10月9日 21時) (レス) id: 75375c07c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - アルビノの目の色は赤ではなく白ですよ。 (2017年7月29日 12時) (レス) id: eed622d24b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朽木 桜 | 作成日時:2016年12月26日 8時

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