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kym side






家に着き誰もいないのに「ただいま」と言い自室へ行き電話をかける


"もしもし"も言わず食い気味に「ワザとでしょ」と言えば「何が?」と惚ける樹








「俺と北斗、ワザと2人きりにしたでしょ」

「えっと、あ〜...復縁するなら今のかな?と思って...」




気まずそうにそう言われため息を吐けば
小さい声で謝られる





「でもさ!絶対別れたこと後悔するよ!」






"後悔" その言葉が胸に刺さる



北斗のことをもっと理解してあげられたらとか
俺がもう少し器の大きい奴だったらとか


そんなことばかり考えてる






「すでに後悔してるかもしれない...でも、別れたすぐだから...そう思うだけだよ」


「違うよ、きょも...今してる後悔はこの後もずっと変わらず後悔したまんまだよ」






何故か涙が頬を伝う

別れ話をされた時は出なかったのに



必死に涙を止めようとするが溢れてくる






「え、きょも、泣いてる?大丈夫?」


「....ないて、ない、っ....」





こういうとき北斗はいつもすぐ俺のとこに来て抱き締めてくれた

それがもう無いんだと思ったら余計に悲しくてつらくて未練タラタラだなと自覚する






「泣いてんじゃん」

「だって...樹が」





そう言って樹の所為にすれば「俺が悪いの!?」と動揺する姿が面白くて少し笑みがこぼれる






「きょもはさ、より戻したい?北斗と」

「...戻したい、のかな...?でも、北斗が...戻したくないって言ったら...」





「今はきょもの気持ちを聞いるから北斗のことは考えなくていいよ」







優しい声でそう涙と共に気持ちが溢れる


「より戻したい...っ!」






泣き声混じりでそう言えば
「がんばったね」と宥められる





年下なのに凄く頼りになる

俺と違ってたくさん経験してきたんだろうな







「ありがとう、樹...」


「全然いいよ、じゃあ、また、これからの話しよう...とりあえずきょもの気持ち聞けて良かった!仕事戻るわ」






俺は「仕事の合間にかけて、ごめん」と謝り

電話を切った


 

9→←7



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みちゅどん(プロフ) - 初めまして!カヤさんの作品全て読ませていただきましたがどれも好きすぎてキュンキュンが止まりません!!!これからも楽しみにしてます♪ (2020年9月19日 17時) (レス) id: dc77794694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かや | 作成日時:2020年7月23日 22時

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