寝込み (ページ13)

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kym side

打ち合わせが終わり隣に座っていた樹が小声で「きょも、隠した方がいい？」と言われたので首を傾げ「何を？」と問いかければ「それ、キスマークでしょ」と首の赤くなったところを指差す

キスマークなんて付けられた覚えがなくて「これ虫刺されだよ」と言えば「言い訳はいいから、気をつけなよ」と肩をポンと叩きジェシーの方に行く樹

「ねぇ、高地...これ、キスマーク？」

もう片方の隣に座っていた高地に首を見せて聞けば「え、誰につけられたの？北斗？」と言ったので「んなわけないじゃん！！！」と大きな声を出してしまい「大我どしたの？」とジェシーに心配される

「なんでもない！」

「なんだよ！びっくりさせんなよ！」

高地を軽く睨めば「ごめん」と笑いながら謝ってくる

北斗が俺にキスマークなんて付ける訳ない

何の為だよ、そもそも理由がない

しかも昨日なんて北斗が先に寝てたもんね

絶対無い！！

絶対無いのに顔が熱いし心臓は煩いし混乱している

北斗の方をチラッと見れば目が合ってしまい逸らすわけにはいかないのでぎこちない笑顔を向ければ不思議そうな顔をされる

　

「絶対キスマークじゃないよ、虫刺されだよ、これは」

高地と自分の心に言い聞かせた