50.吊り橋効果 ページ3
.49のつづき
りょうside
『あ〜〜〜〜、怖かったー！』
「A怖がりすぎ」
『りょうくん怖がらなすぎ』
お昼ご飯を食べに行った後、Aが観たいって言ってた映画を観た。
ホラー系だったからオレは普通に面白かったけど、Aは隣でずっとびくびくしながら観てた。
「他にも怖くない映画あったのに…」
『怖いもの見たさってあるじゃん！それにとしみつとかてっちゃんはホラー苦手だから一緒に行ってくれないし…りょうくんと二人の時しか観れないもん』
「なにそれ可愛い」
『うるさいなー』
「じゃこれからも怖いのいっぱい行こうよ。映画だけじゃなくてお化け屋敷とかも」
『え〜』
てつや達には悪いけど、怖いの得意な者として吊り橋効果を利用していこうと思った。
映画館を出て併設のショッピングモールを歩いてると、Aの歩みがゆっくりになって、ある店のウィンドウをじっと見つめてるのがわかった。
「ここのお店かわいいね、入ってみよっか」
『えっ？』
Aの手を引いて入るとそこは綺麗めなジュエリーショップ。
ショーケースに並ぶキラキラした小物たちを見ながら歩いてると、店員さんに話しかけられた。
店「プレゼントをお探しですか？」
「えっと、」
近くを歩いてたはずのAがいなくて、店員さんに一人で選んでる奴だと間違われたらしい。
「…まあ、そんな感じです」
店「こちらカタログになります、もしよろしければどうぞ」
「ありがとうございます」
あっさりした店員さんでよかった、と思いながらAの方に行くと、じっと一つのショーケースの中を見つめている。
「欲しいのあった？」
『わっ！びっくりしたー！』
「えーw」
『てかこれ、めっちゃ可愛くない？』
Aが指さしたのは雪の結晶がモチーフの小ぶりなイヤリング。
キラキラしてて冬っぽくて、Aに似合いそうだなってすぐ思った。
「かわいいね。買おっか」
『え、そんなつもりで言ったんじゃないよ！ダメ！』
「オレがAにつけてほしいの。すいませーん！」
『もー！ダメ！』
「これください」
『りょうくん！』
「しー。」
-20分後-
「うん、似合ってる。可愛い。」
『りょうくん私にお金使いすぎ…』
「今日付き合ってくれたお礼だから気にしないで」
『またそうやってー』
「よしよし。帰ろっか。」
この後一人で留守番してたてつやにうるさく言われたけど、それはまた別のお話。
おしまい！
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かれん - 始めて感想送らせていただきます！メンバーの特徴をしっかり掴んでいろいろなシーンを作っていただけるので有難いです！わたし的に虫眼鏡のベッタリシーンをもっと増やして欲しいです！虫眼鏡×自分で！お願いします！ (2020年12月14日 14時) (
レス) id: d2f88793f1 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 続き楽しみにしてます！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 7cc48860c4 (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - また見たいですー！！ (2018年4月8日 18時) (レス) id: df758791f5 (このIDを非表示/違反報告)
りり - 初めてコメントお送りします！たびたび覗きに来ては読ませていただいておりました。みんなの特徴めちゃくちゃ捉えてて、すごく情景想像できます。これからも応援してます！ (2018年4月3日 18時) (レス) id: edcc8e88e3 (このIDを非表示/違反報告)
ほのろん - 初コメントですm(_ _)m いつも更新楽しみにしてます これからも応援します(ｏ^-^)尸 (2018年3月19日 22時) (レス) id: 12b70c6282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつつ | 作成日時：2017年12月3日 21時
