10.宅飲み(2) ページ11
.
てつやside
買い出しを済ませて、買ってきたおつまみやご飯、酒をテーブルに並べる。
Aもお気に入りのグラスに氷を入れ、隣にちょこんと腰掛けた。
A「テレビ何も面白いのやってないねー、何か映画とか観る？」
「あ、そういえばずっと気になってたホラー映画があるんやけd
A「それは無し！アメトークかガキ使ね！」
あっさりと切られてしまった。
ホラー映画といえばいちゃいちゃスタートのきっかけNo.1なのに。
結局YouTubeで見つけたアメトークをテレビにうつしながら2人だけの宅飲みが始まった。
A「あーー！wこれてつやみたい！ww」
ブサイクな魚を指さして笑うA。
普段よりテンションが高いし顔もうっすら赤い。
わし以外との飲み会でもこの辺りで止まればいいのだが…
そんなこっちの気もお構い無しに、Aはいつも通りのペースでグラスを傾ける。
A「てつや〜、Aはまだ飲み足りないょ〜！もっともってきて〜！」
ほら、もう出た。
まださっきからあんまり時間もたっていないのに、こっちにもたれかかって甘えてくる。
Aは自分が酔うラインをまだイマイチ掴んでいない。
昔っから酒に弱くて飲むとすぐへにゃへにゃになるくせに、すぐ他の男に飲みに誘われるし行こうとする。
Aが心配で他に渡したくなくて、
毎回無理やりついていったり根回ししてやめさせたりしとるけど、それもいつまで通用するかわからんな。
いじわるでほっぺをつまんだり髪をぐしゃぐしゃにすると、やめてよって口をとがらせる。可愛すぎか。
その後もダラダラしながら2人で買ってきた缶を空けていった。
A「ん…てっちゃん…」
名前を呼ばれて肩にもたれたままのAの方を見ると、
少し苦しそうに肩で息をして、上気した頬にうるうるした瞳でこっちを見るA。
…やっぱりこんな姿他の誰にも見せたくないと思う。
「酔うの早すぎ！ダメやろ！」
長い間直視できなくてテレビに目線を移す。
そんなわしにお構い無しに
A「てっちゃん…怒んないで…？」
って首に手を回して横から抱き着いてくるA、
「ねえ、誘ってんの？ダメやろ？」
A「なに〜？」
そういうのが男を誘っちゃうって自覚無いんかな。
本当は紳士になりたいけど、今日はもう無理かも。
つづく！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 847人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さつき - 読んでて、楽しくて面白くてきゅんきゅんしました！続編も読みたいです！ (2018年8月31日 6時) (
レス) id: eaa50f361c (このIDを非表示/違反報告)
あきか - ドレスの画像ってどうやって見るんですか？ (2018年8月6日 4時) (レス) id: 03e448f0e4 (このIDを非表示/違反報告)
いつつ(プロフ) - Utuuuさん» ごめんなさい、ここのお話の設定を変えての内容は書けないです、せっかくリクエスト頂いたのに申し訳ありません…(´;ω;`) (2017年12月9日 4時) (レス) id: 95681d7691 (このIDを非表示/違反報告)
いつつ(プロフ) - なかれもんさん» ありがとうございます！続編でもよろしくお願いします！ (2017年12月9日 4時) (レス) id: 95681d7691 (このIDを非表示/違反報告)
のり - 新しい方のパスワードって教えていただけますか？ (2017年12月8日 20時) (レス) id: 93993f7905 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いつつ | 作成日時：2017年9月28日 4時
