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状況を正しく理解出来てない俺は、しばらく床に座りこみそのまま呆然としていた。
＿＿刹那。
ﾊﾞﾘﾝ、という耳をつんざくような音と共に窓が割れる
窓を割り入ってきたのは2人の人間だった
｢お、ここに吸血鬼居るじゃねぇか！｣
｢見ろよ、1匹は既に死んでるぜ？後はそこのガキ殺したら…報酬は死ぬほど貰えるな｣
｢それもそうだ、さっさと終わらせようぜ｣
男達はぎゃははは、と下品な笑い声を上げ俺の方を向く
笑っているがその目は暗く濁りきっており、誰が見ても正気ではない
｢え、なんっ……｣
思わず口から出た言葉に反応する者は誰もいない
『もし向こうが危害を加えて来たら？』
『逃げる！隠れる！』
『っはは、そうだな…』
………逃げないと。殺される
｢っ!｣
俺は後ろを振り返る事なく一目散に走り出した
｢おい待てガキ！！｣
｢…?!｣
…あっぶな、刺さるとこやった……！
男が投げたナイフが俺の腕スレスレを掠める
嫌だ、死にたくない
誰か助けて
｢はぁ…はぁっ…撒いたか……?｣
後ろから追ってくる気配はしない
俺が逃げてきたここは、魔界と人間界の境目と言われている森
本当のところは分からないが。
…まずは傷を負った箇所を治療しないと
木に寄りかかったところで体力が限界を突破した。
｢っう、少しくらいは休んでも大丈夫かな………｣
…休んで回復したらすぐ家に戻ろう。
そう考えてつかの間の休息についた
｢＿＿おい、お前｣
ふと声をかけられ、顔を上げるとそこに居たのはパーカーを深く被った人間だった。
｢…っ?!｣
｢なぁ、お前は…｣
彼はそう言い近づいてくる
｢嫌、いやや！辞めてください、来ないで…っ｣
立ち上がり逃げようとするが、既に体力の限界を迎え、傷だらけの俺の体はもう動かなかった
上手く力が入らず地面に座り込んでしまう
…あぁ、俺は死ぬのか。意外と死って呆気ないんだな。
｢……、……！｣
パーカーの男が何かを言っているが、聞き取れない。
こちらに向かってきている姿を視界に捉え、俺は意識を失った。
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くおろと - めちゃくちゃ好きな小説です…続き楽しみにしてます！ (2022年11月1日 17時) (
レス) @page1 id: 91be8eb151 (このIDを非表示/違反報告)
sala(プロフ) - クレナさん» 励みになります、ありがとうございますっ！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: 6774b94e1b (このIDを非表示/違反報告)
クレナ - もちろんですよ！！！ (2021年8月22日 12時) (レス) id: c2d20227cd (このIDを非表示/違反報告)
sala(プロフ) - クレナさん» ありがとうございます、頑張ります！ 完結まで見守って下さると嬉しいです…… (2021年8月22日 10時) (レス) id: 458ab60d75 (このIDを非表示/違反報告)
クレナ - とっても楽しみです！投稿頑張ってください！ (2021年8月22日 5時) (レス) id: c2d20227cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sala | 作成日時：2021年8月22日 0時
