: Day 2 : yb×hk ページ3
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久しぶりに晴れた。
梅雨がやっと終わりを告げようとしている今日この頃。ほんとはもっと早く、梅雨が明けてもいいのに……なんて。
カラリと晴れた陽気に心が踊って、ずっと干したかった掛け布団をベランダに2つ並べた。
久しぶりの晴れ。
久しぶりのオフ。
久しぶりのふたりきり。
ガラス越しに見える寝室には、ぐしゃぐしゃになったタオルケットを握りしめて、すやすやと眠るやぶ。
ちょっと口を尖らせるところとか、ぷっくりしたほっぺとか、どこか赤ん坊みたいでかわいい。
なんとなく、やぶに近づきたくて、寝室に戻る。
からから……と静かに網戸を開けて寝室に入ると、久しぶりに覗いた太陽の暖かさでいっぱいだった。
すこしだけ、汗ばむような、そんな温度。
夏のジッとした暑さも好きだけど、やぶが寝苦しそうだから、クーラーをつける。それから、そっとベッドに座る。
赤ん坊みたいなやぶに、
のんきに寝ているやぶに、甘えたくなった。
「……やぶー」
聞こえるはずもない小さな声で名前を呼んで、頭を撫でる。
真っ暗な部屋で、外には星が見えて、ただやぶに愛されるだけの夜もだいすきだけど。
光で真っ白なへやで、外は青空が広がってて、ただやぶを愛おしく思う朝も、それ以上にすきだったりする。
「、すき。」
たった2文字が言えない時があった。
君を自分のものにしたいと思う時があった。
それがいま、生活の中で当たり前のように言葉にされて、生きている。
愛とか恋とか、叶わないと思ってた頃は嫌いだった。けど、それを手にしてしまったら、中毒になりそうなほど、もっと、って欲してしまう。
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# 永瀬 結海 - 名のない作者。さん» わ、わ、ありがとうございます! シチュは、、もうひたすらほのぼのと有岡さんが山田さんに甘えて山田さんも甘やかすお話がよみたいです。 (2019年7月27日 5時) (レス) id: bce38eef0d (このIDを非表示/違反報告)
名のない作者。(プロフ) - # 永瀬 結海さん» 大丈夫ですよ〜。ページに書き忘れていたので、申し訳ないのですが、書いて欲しいシチュエーションもお教えください。お願いします(>_<;) (2019年7月26日 13時) (レス) id: 558b94e19a (このIDを非表示/違反報告)
# 永瀬 結海 - やまあり、書いて頂けますかね..??私の理解力がなさすぎてあまりわからなかったんですが、、もし宜しければよろしくおねがいします。 (2019年7月25日 21時) (レス) id: bce38eef0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名のない作者。 | 作成日時:2019年6月1日 14時