It’s show time！ (ページ30)

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和side

龍「んっ！はぁっ、はぁっ、.....」

和「龍くん！？龍くん！」

30分経ってもエレベーターは未だ止まったまま。

龍くんの返答もなくなって、さっきまでこの狭いエレベーターの中をぐるぐるしてた翔ちゃんも座り込んで荒い息。

携帯が繋がれば...

と、何度も挑戦してみても繋がらない。

エレベーター内は結構暑くて喉が乾いてしょうがない。

翔「んっ...んはぁっ、はぁっ、」

和「翔ちゃん？僕の手握れる？」

微か...
手を握る力もないか。

そうだよね。そうだよなぁ。

翔ちゃんは小さい頃、1人でエレベーターに閉じ込められちゃってさ。

しかもその時が真夏で。
熱中症になって、大変だった。って聞いた。

翔「んん、.......」

和「翔ちゃん！」

もうダメかも...

と、いけない事を考えていたら

雅「和！！」

潤「大丈夫！？」

智「担架2台！もう大丈夫だかんな。」

大好きな声が聞こえてきて。
よかった、これで龍くんも翔ちゃんも見てもらえる。

和「翔ちゃん...」

雅「大丈夫、任せて！」

そう言ってまーくんは翔ちゃんが乗ってる担架を推して行ってしまった。

智「心配いらないよ。ほら、担当医さん。龍くんのこと任せるよ？」

そう言われちゃ仕方ない。

立ち上がって処置室へ走った。