起きたら隣の席に影山飛雄が座ってるんだが [ 影山飛雄 ]

泊まる/14 ページ14

.






「はい、水飲んで」




「ん…」





机に顎を乗せてる月島は私が置いた水に手を掛けるが飲もうとはしない



イケメンが涙目上目遣いで甘えてくるってなんなの本当、月島が酔った時こうなるのはいつもの事だしもう慣れたと思ってたけどやっぱり月島の顔は好みなんだよなぁ…



あんな言葉ストレートに言われたら誰でもキュンってするに決まってる






「そろそろ帰る？」




「帰らない、僕はまだ酔ってない」





慣れた手つきでお店のタブレットを触る月島は唐揚げとカルーアミルクを追加注文する



まだ飲むの？って目で見ると顔をじっと見られる、宮さんといい月島といい金髪は私の顔をじっと見る癖でも付いてるのかな





「なに？何か付いてる？」




「…すき」




「は、！？」





突然言われた言葉に凄く間抜けな声が出る
酔ってる時に性格を褒めてきたり顔が可愛いとかそういう事を言ってくるけど好きと言われたのはあの卒業式以来初めてで困惑してしまう




どういう反応をすればいいのか分からなくて「酔ってる？」と聞けば「んー…」と目を瞑っているので潰れたんだと思いチェックアウトを済ませてお店を出る






「明光さんに迎えに来てもらう？」





お店を出ると日を跨ぐ少し前でお店の前に人も少ない、月島が潰れるまで飲むのは久しぶりだけどここまで酔うと私の何倍も背丈の大きい月島に肩を貸してもその内限界が来る



だから酔い潰れた時は明光さんに謝りながら迎えに来てもらうんだけど…







「今日家に誰もいないからAの家泊まる…」







.

体の中/15→←可愛い/13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す